表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
八章:神敵の獣

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

263/1638

神と言う存在は、いつも言葉が足りない

「……なぁに? あんた……アタシの力を疑ってんの?」


「いえいえいえいえっ?! 違います違います! あまりに慮外の厚遇でしたので……」


「バカねぇ~。この程度のことで。恐縮する必要なんて無いわよ? 残すあの子のことも悪いようにはしないから、安心しなさいな♪」


「あ、で……では……。私は、これで帰らせて頂いても?」


「えぇっ~?! もう帰っちゃうのぉ~? アタシ寂し~ぃ!」


 微塵もそんなこと思ってもいないクセに……。ネルは立ち去ろうとする女神を、白々しくも――申し訳程度に引き留める。


 そんな女神と――今や、立派に邪悪な『竜』と成り果てたネルのやりとりを、ポカンと呆けた顔のまま眺めていたメルトゥイユは、かすれる声のままに、


「……アレクサンドラ様?」

 

 女神は、先程までの様子を一変させ――熱心な信者に向き合う女神の顔を整えて、鈴の音を思わせる凛とした声で彼女に告げる。


「……我が僕、メルトゥイユ」


「……はいっ」


「貴女は、あちらに()す生命を司る龍に戦いを挑み、敗れ、そして……死にました」


「お?! お待ちください!? 私は敗れてなどいません!! ましてや死んでもいません! まだ戦えます!」


 女神の言葉を、まるで理解できないとばかりに、必死に抗議の声。


「……そうですね。言葉を間違えましたね。こう話して聞かせるべきでしたね」


「どう言う……ことでしょうか」


「貴女は……その身を捧げ、そして全ての教徒のために尽くす修道女。そうですね?」


「はいっ! 御存知の通りです」


「よろしい」女神は哀れな修道女の肩に手を添え「……つまり、そう言うことです」


「待って! お待ちになられて下さい! アレクサンドラ様! 意味が! 意味が分かりません!」


「説明が要りますか?」


「要ります!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ