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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二章:シルウェストリスへ

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トイレット・ペーパー

「わざわざ確かめる気は、誰にも無かったみたいなのよね……。そもそもが、アタシたち龍と言う存在も、基本的に怠惰な存在で、大雑把なのよ……。この手のことは、アンタの世界の魔術師たちが、やたら詳しいんだけれど……」


 また、違和感を覚える単語を、サラリと使いやがった……。


「一応、聞くけど魔術師ってアレか? ラスベガスで、イリュージョン・ショーとかやって見せるマジシャ……」


「違う違う」ネルは手を振って、それを否定。


「数は、多くは無いみたいなんだけれどね?。アンタの住んでた世界にも、それなりに居るのよ? アタシの顔見知りも、何人か居たりするわよ?」


「……マジで?」


 俺が、常識と思ってきた世界の姿が、音を立てて……どんどん崩れていく。


「で? お前が考える、若返ってしまった俺に対する、方策と言うのは?」


「つまりこちらの世界で、アンタの元の外見年齢に戻るまでの何年間かを、過ごせばイイじゃないってことよ♪」


 嬉しそうにネルは──いささか強引ではあったが、そう話をまとめてみせた。正直……頭が痛い。こんな風呂も無い世界で、どう生活したら良いものか……。


「……ちなみに聞くけど。こっちの世界って……トイレット・ペーパーとか、どうするんだ?」


「トイレット・ペーパー? アタシたちには必要が無いから、あまり詳しくは無いんだけれど……」


 そう前置きしてから考え込み、


「ボロ切れとか……。大工さんの所で、溜まった鉋のくずを貰って来たり……。トラディショナルなスタイルとしては、葉っぱだったり干し草だったり……。石とか砂とか……終わった後に、川の水で洗ったり……猫さん戦車みたいに、なにかに擦りつけたり……」


「いよぉし! 無理!! 撤収ぅ!」


 今度は、俺が勢い良く、丸椅子を蹴って立ち上がる。


「まぁまぁ♪ まぁまぁまぁ♬」


 ネルが宥めようとしてくるが、無理なものは無理だ。

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