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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
七章:大龍の姉妹

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つがいだから

 (解ってる……。お前が心配して……苦労してまで、俺を迎えに来てくれたのも、分かってる――でも……な?)


 今や心苦しさで一杯といった顔で、俺を見上げるデシレアに視線を落とす。


(……嫌なんだよ。お前のつがいなんだろ俺? お前たち姉妹が、ギスギスした関係のまま暮らして行くってのは……。だから……俺は。お前に……言わなくちゃいかん)。


 臓腑(ぞうふ)の底まで一杯に息を吸い込み「人は、おっぱいのみに生きるに非ず!!」ホールのミスリルと、アダマンタイトを痺れさせる大喝を放つ。


「なっ?!」


目を見開き驚愕の表情で、ネルは固まっていた。俺にいつも、特効を発揮する、自慢のおっぱいが通じなかったのだ。その驚きと衝撃は――ネルにとって、如何ばかりであったことか……。いや、まぁ……少なくとも? プライドに、ヒビを入れることくらいは、できたのではなかろう……か?


「気付いたんだよ……ネル……おっぱいの大小に……貴賤(きせん)は無い……ってさ」


 本当は今、すぐにでも目の前の、ネルのその胸に飛び込んで……顔を埋めて


「ひぃやっほおぉぉおぃ♪」


……と、明るく元気に、久しぶりにイチャつきたいところではあった……が! ここは心の中で、血の涙を流してでも――ひとまずは、こう……嘘っこな? 立ち位置的なものでも? 盾に? コイツに対峙し、断固! 言うことを聞かせて見せねばなるまい。


 許せ……許してくれ……おっぱいよ。


 交わされる、やりとりを目にしつつ。なんのことやら解らないと言った感じで――自分の胸を手で「すっすっ……」っと、撫で下ろし


 鼻を垂らしたままの お顔で、なにやら考えるデシレア。

  

「脱法ロリ? 大いに結構。俺は以後の生涯……大好きな……甘い物が食べられなくて苦しむ、この子のちっぱいに……寄り添って生きて行く」


悟りを開いた聖者の表情で。


「あ、アンタねぇ……」


「去れ! 邪悪なる巨乳!!」


(ごめんなさい……ごめんなさい……心にも無いこと言ってごめんなさい……おっぱいさま……ごめんなさい……)。

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