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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
七章:大龍の姉妹

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シュレディンガーの……おちんちん

「どうしよう……おねーちゃんに聞いた……おにーちゃんの一晩の最大発射回数に合わせて全部の……銃の……合計装弾数まで決めたのに……」


(アイツは一体、何を吹聴して回ってくれてやがるんだ!)


「これは……ザッハトルテは、また今度……でしょうか?」有栖川さんは、顔に苦笑いを浮かべ、蚊帳の外から、そんなことをぽつり。


(義理の妹が――俺なんかのために一生懸命用意してくれたんだ……。あまりケチをつけるのも良くないな……良くな……い)。


 大人の度量として流して見せよう……と、思いはしたが――どーしても理解できないひとつの点が疑問に残る「なんで2丁も作ってくれたんだ?」男のシンボルとしての文字を刻むにしては……だった。


「えっ? えっ? えっ?」自分の予想とは異なる展開に、混乱しているかのように、大きな翡翠色の目に、うっすら涙を溜め始める。


「だ、だって……だって……おちんちんって……2本ついてる……ものなんでしょ?」


 デシレアが、側に控える有栖川さんの方を振り向く。確認を取っているようだったが――有栖川さんは、笑い出しそうになるのを必死に堪え、


「……お嬢様が実際に、御自身のその目で確認なさる――その瞬間(とき)まで。2つのロマンが存在している……と言うことでよろしいのではないでしょうか?」


 ――言葉も無い。


「う……うぇ……うぅ……うえぇ……有栖川……このおちんちん……ひっく……要らない。この失敗作……えぅ……100万年……経っても……残り続けちゃうし……どっかに棄ててきて……う、う、う……うえぇえぇぇぇ~ん……」(ひゃ、百万年以上も残り続けるのかよ?!)


 執事さんを見ると肩を上げて「困りました」と言う仕草。


 俺を喜ばせてくれようと、いささか暴走気味ではあったが、突っ走って見せた――デシレアの頭に手を置いて撫でながらに、彼に目くばせ。


「……ありがとな。これ全部貰って良いのか? 執事さんにお祝いのケーキお願いしよ?」


(ただ)ちに」


 俺と(あるじ)の2人を残して部屋を出て行く間際に、耳打ちする彼。

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