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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
七章:大龍の姉妹

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最強! 絶対殺す弾 【Picture】

挿絵(By みてみん)


 恐る恐る「……なんかさ? 俺の聞き違いじゃなければ……最後の方でオーサの名前が出てた気がするんだけど……?」


 以前ネルに聞いた、彼女らの末妹オーサが司る――恐ろしい力についてを思い出し、気が気でないどころの話ではなかった。



「……えへへっ。おにーちゃんのために頑張って『最強! 絶対殺す弾』を……オーサちゃんの牙の化石から作ってたんだけど……」(絶対殺す弾って、名前はどうにかならなかったのかな? ……化石?)


「危うく、この世界を壊しちゃうところだった……」



 可愛らしい、はにかみの笑顔で恐ろしいことをサラリと。


「……あの? デシレア?」もう話のスケールが大きすぎて……ついて行けなくなりつつあった俺は

「なんだか厚かましいようで……聞くのも躊躇われるんだけど……プレゼントって」


 彼女の心尽くしの内容についてを確認せずには、いられない。


 創り出すに当たって――手違いひとつで、世界を壊す可能性があったと言う〝付録〟が付けられた拳銃に視線を向ける。


「うん♪ おにーちゃんにあげる♫」


 後ろ手に手を組んで――今か、今かと俺に褒めて貰えると確信して待ちわびる彼女。


「……銃とか撃ったこと……無いんですけど」


「大丈夫! おにーちゃん! 頑張って! 練習して!」


「練習しても……人どころか、動物だって……撃てない気がするんですが……」


「世界は弱肉強食だよ! でもわたしは、お肉よりパンケーキが大好きだよ!」


「いっそ……こちらで使えるスマホとか、タブレットとかの方が嬉しかったかなぁ……って」


 ――やんわりと御遠慮したかった。……できれば、この子の好意を踏みにじらないで済ませられる形で。 


「……ひょっとして、コレ……要らない?」何かを察した表情――。


「……どうしよう。おにーちゃんに喜んで貰おうと思って……刻印に〝おにーちゃんの〟って……もう刻んじゃった」


「しまった」っと云わんばかりの面持ちで――何かを考え込み始める彼女。

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