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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
二章:シルウェストリスへ

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頼むから、俺をまき込むな

 それまでクールな表情を崩さなかったオーサが、驚いた様子で身をこわばらせる。


「……ね、ね、姉様……一体……い、いきなり……なにをし、し、して……」


「んー?」


 オーサの声を上の空で流して、彼女の胸をこねくり回し続ける。


「いえ……ねぇ? なんかアタシ、おっぱい……出ちゃうじゃない? これってアタシだけなのかなぁ~って……。イイ機会だし。う~ん……出ないわねぇ。サイズの問題なのかしら? ……あ、先っぽはっけ~~~ん♪ ココを……摘むように……」


「……で、出る訳が無い。……私たちの、この姿は仮初(かりそめ)の姿でしかない……外見だけの……哺乳類の育児のための器官が機能する訳が……無い……。そもそも私たちには……同種のオスが、存在しない……」


「……お、おい? ネル? いくら妹だからって……流石に……や、やめて……差し上げろ?」


 見ていられなくなった俺が、オーサに助け船を出すと──ネルは、なにやら思い当たった御様子で一人、うんうん頷き始め?


「そうか……そうよねぇ。そうだわ……うん」


(ロクでも無いことを言い出す、前振りにしか思えないのは、何故だろう……)


「ちょっと。アンタ?」


「じゃ、あとは……。姉妹、水入らずと言うことで」


「なに逃げ出そうとしてんのよ……」


 俺とネルのやり取りの間中も胸をこねくり回され続け、身を捩って──姉からの辱めに、健気に耐え続けるオーサ。


 なんか君……こんな姉が居て、ホント可哀想。


「多分、あれよ……あれなのよ」


「……なんだよ? あれって」


「ひょっとすると……オスに揉んで貰わないと、おっぱいは……出ないものなのかも……知れないわ」


「!! ! !? ?? !」


 恐怖に顔を引き攣らせるオーサ。


 そりゃあね? 義理の兄になるって言っても、ついさっきまで、赤の他人だった男の前で(彼女たちからすれば、そうでも無いのかも知れないけれど)姉に無体を働かれて辱められるとくればね。


 分かる分かる。


 ……えっ? 無体を働く輩の頭数に……俺も加えられてるのか?。 

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