君、どこの子?
「あー……確かに。お前のボロボロだったな。いくらかかるんだ? 出すぞ?」
「ほんとか?! いや、いくらかかるかは、分かんねぇけども。村の鍛冶師に明日、聞いてみらぁ!」
(ホント……武器とか好きだな……こいつら)
「……なんか、大変だね」
「まぁ仕方ない。こんな世界だしな」かけられた、小さな女の子からの労りの声に返しながら
「お前は良いのか?」ウルリーカから、クィンヒルデに顔を向けて尋ねてみる。
「私のウーラガンドに、その様な手入れは必要ない。今まで刃毀れ、ひとつしたこともない(ズルい……)。御身に言われた通り、頌の村の再建に――石切り場に、森の木の切り倒しに、製材にと、ここ数日振るい続けたが、斬れ味は落ちる様子もない」
「スキュデリ? お前は?」
「……私も特にありませんねぇ。あ! 2人には、街に行くついでに、組合にも顔を出して貰うんですよね? 街の門の通用料と滞在費をお願いできますか?」
(君……ホント、オークと思えないくらい、気が利くよね)
「全身! タイッツッ!」
「もう良いから、お前は黙ってろ……」
「……おにーちゃんと、おねーちゃんって仲悪いの?」
「んー? 違うのじゃ。これは、ただ単にイチャイチャしとるだけなのじゃ♪ その証拠に夜はもぉ~、毎晩呆れるくらい2人して泉でこっそり、エロエロで獣なのじゃ(何故知っている?)。ハイチュウ食うか? 特別に、この美味なるお菓子をあげるのじゃ♫」
「それ好きーっ!? わたしね?! わたしね!! 青りんごが好きっ!」
「おおっ! おぬし解っっとるのぉ♪ じゃが……トラディショナルに、イチゴとオレンジも捨て難いものなのじゃ。出血大サービスじゃ♬ これも食うと良いのじゃ」
「わぁ♪」
お子様同士で頬も綻ぶ、仲の良いやり取り。
俺はそんな彼女たちを指で指し「……ねぇ?」テーブルに着く皆に訊ねていた「この……子……だれ?」




