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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
六章:プレァリアの街

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大金が転がり込む

「――あんたら、何者かね?」眼鏡越しに訝しむ店主に訊ねられる。


「ワーグの毛皮をこんなに大量に……。熊や、猪なんかの獣とは訳が違う。……毛皮の傷も、ほとんどが小さい。毒矢を使ったのだろうが……。一番、大きな群れの(かしら)の毛皮には、信じられんことに……。どこにも矢傷は、見当たらん……。毒殺するにしても、ワーグほどの化け物が、それに易々と引っ掛かるとは……とても思えん……」


(なんか……今日は朝から、人の詮索が痛い日だわ)


 所狭しと並べられた、高級そうな狐や(てん)などの毛皮。毛皮独特の匂いで満たされた店内で――ワーグの毛皮を、金に換えるため鑑定を頼んでみたが……。


「……まぁ、別に。御法に触れることは特にないし、詮索はやめるとしよう。毛皮が48枚、頭の毛皮は、特級として扱わせて貰うとして……合わせて金貨で……」


「……き、金貨?!」耳を疑った。


 ネルから教えられたシルウェストリスの知識に依るなら……とんでもない額になる。


 大量生産、大量消費が当たり前の日本と、こちらの世界では物価が異なり過ぎて……一言で幾らとは、言い表し難いが……。


「不足かね? 王都であれば、もっと高く、買い取ってくれる店もあるかも知れんが……この店では、これが限界だよ。申し訳無いがね……」


「……そ? それで? おいくらほどに成るんで?」


 なんかもー……揉み手でも始めたい気分! 現金が乏しい家計を考えれば、有難いことこの上無い。兎に角我が家は、人が増えて物入り過ぎる訳で――。


「……合計してアレクサンドラ金貨(……良貨だと聞くぞ?)で、165枚。悪いが……金額が大きすぎて、即金では用意できん。商工会に行って、金を用意しなくちゃならん。昼過ぎには渡せるとは思うが……。どうかね?」

 

 金額に気を良くした俺は――、一も二も無く手を打った。

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