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はにとら!?

 彼女が前後不覚真っ只中なのをコレ幸いとばかりに、丈の短いスカートの裾から伸びる柄の入ったガーター・ストッキングに包まれる長い脚と、チラチラ覗くなめらかな白い肌のふともも、そして──。


「無理矢理、服の中に押し込められて居るんです! 助けて下さい!!」


 と、云わんばかりの自己主張が激し過ぎる、今すぐ助けて出してあげたくなる、ロケットおっぱい(……そうか。俺って──いつの間にか、おっぱいと会話できるまでになっていたんだな)を眼福眼福とばかりに目に焼き付け、脳内ストレージが容量一杯になるまで保存。


 すると彼女は、目が覚めたのか──ゆっくりと長い睫毛(まつげ)を開いて、焦点も定まらない様子で。見たことも無い綺麗な緑色の潤んだ瞳をこちらへと向け、


 手に掴んだ焼酎をおもむろにグビグビ呷ると――アルコールとアタリメ臭い息を大きく吐き出して、形の良い唇をゆっくりと──開いた。


(む……無理無理無理っ?!)


 とてもじゃないけどこんな美人と、まともに会話を成立させられるほどの……コミュ能力者じゃ無いからな俺!? てか訴えられる!? 叫ばれる?!


 ……いや、ひょっとして。


 今からコワイお兄さんが登場して、因縁とかつけられる展開なの……か?。はいっ……。終わったぁ。俺、終わったよぉ……。


 きっとそのお兄さんたちに、どっかに連れて行かれて……なんかの書類に無理矢理サインさせられて、お金持ちのための地下帝国建設現場に連れて行かれるか


 はたまたマグロ漁船に乗っけられて、外洋の荒波に揉まれる……締め込み姿が、イナセな海の漢に魔改造されてしまうのか。


 などと、膨らみ続ける駄目なイメージの暴走に抗いもせず。目から一気にハイライトを失っていると──


 彼女の口から発せられた言葉は、自分の耳を疑う──猥り(みだり)がわしいものだった。


「……待ちくたびれちゃった。ほら、早くアパートに帰ってSEXしましょ?」

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