表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
六章:プレァリアの街

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

198/1638

盗賊さん逃げてぇーーーっ?!

「ありがと……」邪険にするのも気が引けた俺は、それを腰のベルトに結び付けてから、ヴィルマの頭を撫でた。


「……んじゃ、行って来るわ。残る面子の中では、一番しっかりしてるお前が頼りだ、ヴィルマ。留守は頼むぞ?」


 ――俺とスキュデリは、プレァリアの街を目指して出発。




 * * *




 幾人もの男たちの怒声と打突音が辺りに鈍く、響いていた。


 道の(かたわ)らに腰を下ろし、暇潰しに――腰に下げて来た、ツォンカパに貰った長剣を鞘から抜いて剣身を、ボーーーッっと眺める。


 奴との稽古で付いた、いくつもの傷。刃切れが刻み込まれた剣(……貰った時は、もう少し……綺麗だったんだけどな)。


 奴に言わせれば『細かい剣の傷を数えてなんの意味がある』ということになるのだろうが……。


 頭上が一瞬、(かげ)った――かと思えば、身なりも汚いおっさんが(そば)に落ちて来る。


 おっさんは、時代劇の熟練の悪役商会の方々が見せる、地面に転がってからの、エビ反りに仰け反って見せる動作の後で、ぐったりと動かなくなった(……なんだか……哀れでならない)。


 出掛けにヴィルマが手渡してくれた御守、「グリグリ」の効果は覿面(てきめん)


 出発して3時間ほど……だっただろうか? 大荷物を背負っているクセに、走ってプレァリアの街まで行きたがる、スキュデリを必死になだめ、道を歩いていると、行く手を塞ぐ方々(かたがた)が、手に手に物騒な物をチラつかせて――。


「荷物と金目の物、女を置いて行け」と声をかけて来た。盗賊らしい。


(こいつが担いで歩く、荷物の量を見て分からないのか……2tトラックが、のしのし♪ 2本足で歩いている様なモノだろうに……。バカなのか? ……こいつら。それに『女を置いて行け』? あぁ、スキュデリを捕らえて、どっかに売ろうとか、アホなことを考えている訳か……)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ