表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/1638

がっかり転移

 まばゆい洪水のような光彩も、グラフィック・デザイナーが、開発スケジュールに胃を痛めて、必死に描き上げたような、複雑精緻な魔法陣も発生することも無く……


 ──転移は終了していた。


「……へ?」


「着いたわよ。アタシたちの『巣』があるシルウェストリスに。お帰りなさい♪」


 ここが俺が住んで居た世界と、違う世界であることは──すぐに分かった。


 何せ辺りの風景は夜の薄暗い公園の片隅から、明るい陽射しに照らされた、森の中の拓けた場所に変わっていたのだから。


 けれども、ここが異なる世界であると、判断できるものはそれだけ。


「……こんなグラフィックに割く、制作カロリーの低いゲームなんかが、あったりしたら……逆に話題になるわ」


「……? どーしたのよ? なに不機嫌になってるのよ? 早く、巣に入るわよ」


 そこに建っていたのは、質素な切妻屋根の小屋。


「え? ……巣ってこれ?」


「……あ! なんか期待外れだったみたいなこと、思ってるでしょ?」


「期待外れも何も……」


「言っておくけど、この家って……元々のアタシの住処じゃなくて、こちらで暮らしていた頃のアンタの家だからね?」


 目の前の物件は、煙突がひとつあるだけの粗末なもの。


 小屋の周りには100平米程の、手入れの行き届いた畑も見える。母屋とほぼ同程度の、床面積の納屋が3つ。家畜小屋が1つ。保存食を作るための燻製小屋と、パン焼きのかまどだろうか? それが1つずつ。トイレらしき設備は外。風呂は……期待できまい。


 壁には漆喰が塗られ、屋根には見たことが無い、青みがかかった──薄く剥ぎ取った、自然石のように見える建材が、瓦のように()かれている。


(なに? アレ……)


「スレートよ。粘板岩とか言って、一定方向に簡単に劈開(へきかい)する石が使われているのよ」自然と湧き出た俺の疑問を『読み取った』ネルが説明をしてくれた。


「ちなみに聞くけれど……元々のお前の住処(すみか)って、どんな所なんだ? まだあるの?」

もし宜しければ お読み下さった御感想等を

戴けましたら、大変有難く存じます。


その他にもブックマークや、このあとがきの

下の方にあります☆でのポイントに代えて、


御評価戴いても それを元に参考にさせて

貰いますので、何卒宜しく


お願い申し上げます。

m(__)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ