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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
五章:価値観の違いは如何ともし難い

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夏(か)の部族

「……では、簡潔に。頌の部族は元々が、白龍ネルを祖霊と崇める部族。かつての部族間の闘いで、周辺部族を束ねてからは、うろくづの森に移り住み、よりその性格を強めた――ここまでは、宜しいだろうか?」


「お……おう。今のところ、まだ……ついて行けてると思うぞ?」


「亡きツォンカパ殿の遺言は、周辺諸部族の全てを束ね直し、白龍ネルの()す、この森を鎮護し、そのつがいであられるツモイ殿の言葉を聞き、共同歩調を取るように……と読み取ることができる」


「……あ、あぁ。……そうなんだ。特に今までと、何も変わらないんだな? なら、別に――」


 そこまで俺が口にしたところで、クィンヒルデは、俺の言葉に割って入り


「申し訳ないが、我が()の部族は、この時点をもって盟を解消し、頌の部族との闘諍(とうじゃう)を所望する」


 そんなことを告げた―― 


「……つまり、どーゆうこと?」


 火に集まった全ての者が、ザワつく中。


 ただ一人、俺だけが――ことの成り行きを、まるで理解できていなかった。

 



 * * *

 



「簡単な話だ。ツモイ殿」クィンヒルデは、その凛と響く声で

「我ら夏の部族は、頌の部族が祖霊と崇める、白龍ネルなどに興味は無い」


 ――湧き上がる村の皆の、怒気を孕んだ、どよめき。


「故に、そのつがいと噂されるツモイ殿、そなたに我が部族の命運を委ねるつもりもない」


(まぁ……それは別にね。俺なんて、どこの馬の骨だよ? って、お話な訳ですし)


()のツォンカパ殿には、礼は尽くして来た……が――」

 

「……成程、頌の部族の指導者が代わった今。これを機に……夏の部族だっけ? あんたらが、取って代わろうと……そんな所か? ――それで? そちらの要求は何なんだ?」

夏:⇨中国の王朝名にもありますが、意味は

「豪壮な」「強壮な」と言った意味の様です。


彼の国の原潜にもつけられたところから、

そんな所かも知れません。

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