表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
五章:価値観の違いは如何ともし難い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

165/1638

担ごうたって、そうはいきませ……ん♪

(……絶対、この子……アイツの血は、引いてないわぁ)


 他の2人と比べれば、身長も10センチ~15センチ以上、小柄な――猫を思わせる若干、吊り目気味なオークの娘を見入ってしまう俺。


 『親父』と言う語も……きっと部族の長に対しての二人称に違いない。


 ヤクザの「親父ィ」的なアレだ。


 ウルリーカとツォンカパに対して、そんな失礼極まることを、ぐるぐるぐるぐる取り留めもなく考えていると、ウルリーカの悪態や、俺の様子など気にも留めない様子で――クィンヒルデは話を続ける。


「先日、お亡くなりになられた頌の部族の長、偉大なるツォンカパ殿の御遺言状の開示に、お立合い戴きたく、お招きに上がった次第――」


「……え? 今、なんて?」


 色々と考えながら、うわの空だった俺は、クィンヒルデの話を聞き流してしまっていた。


 なにか重要なことを彼女は話してくれていたようだったが……。

  

「死んだんだよ、親父がよ」さもつまらなそうに――


「歳で、ポックリ♪ 逝きやがった。そんで弟子のあんたを呼ぶためにオレらが、この森を方々、ふた月以上も探し回ってたんじゃねぇか……。


 お互いに普段から、やりとりくらい出来るようにしときやがれってんだ。あの親父にして、この弟子だ。全く面倒臭ぇ……」


 そこまでの話を聞き終わる前に、俺はネルの領域に入り込んで来た3人を その場に置いたまま――村に向けて駆け出していた。




 * * *




 (しょう)の部族の村。その中央。


 数ヶ月、俺がチーズ造りなんかに、のほほんとかまけている間に……。


 ――村は、それなりに復興を遂げつつあった。あの時とは違い、戻って来た若いオークたちに女、子供たちの姿も目にすることもできる。


 若い女性のオークたちを見て、第一に思ったことは


「何故、男と女で……こうも見た目が違うのか」


 ……という瑣末なもの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ