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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
第五十章:亡羊の嘆

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曲調が段々、デスメタルに変わっていく件について

 自身が手掛けて作り上げたチーズを、最大のポテンシャルで届けるためには、ゲシュパキアドを使う訳にはいかなかった訳だ。


 そして堰を切ったかの如く 熱く熱く、チーズ造りについて語る そんな俺を


 教授は――得体の知れない憐れな未知の生き物を見る目で眺め、途方に暮れて 言葉も無い様子で、佇んでおられた。




 * * *




 各オークの部族たちに伝えられてきた、御神体による攻撃が開始された。


 (しょう)の部族の御神体、投石機ガウラフ・ミルデュラ(ミルデュラの剛腕)が、引き上げられたゴンドラの落下する運動エネルギーをもって、腕木にセットされたネルのおっぱい由来のチーズを、辺りの空気を震わせるようにして発射し続ける。


 先にトキノが感心の声を上げた三弓床弩も、また同様で。ベッドサイズの台に据え付けられた、三張りの大弓を引き絞って、その蓄えられた それぞれの張力を合わせて、矢に括り付けたワンホールを発射。


 ……絵面的には、討ち取った敵の御首級を打ち出しているようにも、見えなくは無い。多分、そう言う使い方もあるのだろう。怖い。


 二人三脚で、ネルと一緒に力を合わせて作り上げたチーズが撃ち出される一射毎に――よぎる思い出の日々。


 ネルの乳首を……アイツから取り上げた安焼酎、ガブガブくんで消毒して――嫌がるネルをベッドに座らせて、搾乳機をセット。


 次の日も次の日も――逃げ出そうとするネルを捕まえて、搾乳機をセット――彼女が次第に虚ろな顔をし始めても、雨の日も風の日も……手を引く様にして、ベッドに座らせて搾乳機をセット。


 最後には お空を見上げて、遊ぶ蝶々を目で追うだけと化したネルに、搾乳機をセットして……。


 ――おかしい、思い出を振り返る毎に、ネルの表情がサイコ・スリラーの登場人物ばりにやつれて……脳内に差し挿まれるBGMが、デスメタル調に変わっていく気がするのは……どう言うこった? ナパームです? ナパームです??

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