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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
第五十章:亡羊の嘆

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決戦兵器登場。人間性? もりもり捧げた

 教え子の俺を――呆れているのか、感心しているのか


春夏秋冬(ひととせ)くん……君って時々、本当に……とんでもない事をやり始めるよね」


 そんな お言葉をかけて下さった。


『とんでもない事をやり始める』この部分に限れば、なんだか……おやぢのロクデナシの血が滲み出ている様だ……とでも言われているかの様で、少し考えてしまう。


 教授とおやぢが、顔見知りと言うことは無いだろうから――気にし過ぎでしか無いのだろうけれど。うん、気のせい気のせい。


 危うく悶々と、些末事に頭の容量を割きそうになっていたところ、教授が――整然と並べられた攻城兵器を見回して


「でも、春夏秋冬くん。なんで攻城兵器で、その……奥さんの おっぱいで作ったチーズを撃ち出そうなんて思ったの? デシレアくんがくれた、(とが)の神像だっけ? あれで運んで……目の前の粘菌にバラ撒いた方が、早かったんじゃ――無いのかな」




 * * *




 ハカバダイダイスズホコリを無力化する方法として、俺が皆に提案したのは、


 口にした者を問答無用で、暴力的に若返らせる……厳重に封印した我が家秘蔵の、ネルのおっぱいを原料としたチーズを用いると言うもの。


 教授は、攻城兵器なんかで撃ち出さなくても、それをゲシュパキアドの手にでも持たせて、投げつけるなり、上空からバラ撒くなりすれば、手っ取り早かったんじゃない?


 と、至極御尤もな、御意見を疑問として呈されていた。


 ……が、これに関しては俺は揺ぎ無い信念に基づく、一家言めいたものが――あった。

 

 教授の問いにお答えするべく、静かに口を開く俺。


「チーズと言うものに……金属の匂い、油の匂いを移すなんて以ての外です。それは冒涜なんです。カットするにしたって、できればセラミックのナイフを使用したい。蜥蜴人のザルパノたちが珍重する黒曜石の刃物も良いですね。石の破片が混入する危険さえ無ければ切れ味と言い……理想的かも知れません。話が少しズレましたが……そんな訳で――ゲシュパキアドでは駄目なんです。俺は……ハカバダイダイスズホコリさんにも、美味しいチーズを……お届けしたい」

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