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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
第五十章:亡羊の嘆

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焦げちまったよ、真っ黒だよ

 そもそも一方的にちょっかいを掛けて来て置いて、いや……それは、こちらからすればの話でしか無いのかも知れないが――兎も角、喧嘩内容が気に入らないとは、とても言えないに違いない。


 こちらが思い煩う事でも無いだろうし……。面倒臭いし……トキノたちに任せてしまおう。


 けれども、こちら側に いたずらに死者を出す意図が無い事が、早々に王国側も理解できたらしい。気が付いた時には、領内の懐深く――地下世界クレピュスキュルがある辺りにまで、軍勢の侵入を許す形となってしまっていた。


 とは言え、ウチの面々の事を考えれば――そんな状況にあってなお、彼ら王国側の運命は、未だ まるで、予断を許さない状況と言わざるを得ない。


(全滅しちゃうまで、数分って……ところだろうなぁ)




 * * *




 ネルが姿を消してからのシルウェストリスの我が家。


 王国との戦争の真っ最中であったとしても、とてもでは無いけれど、その程度の事で……じっと座しているなど出来ず。


 いや、戦争如きで その程度で……と言うのは、適当とは言えないのか反省。でも、他に表現するのに、ぴったりな言い表し方も無いし、どうしたものなのか。


 つまりは、瑣末な……夕食に何を食べるかを思い悩む程度のことでしか無い、この諍い。


 居なくなったネルの事を片時でも忘れ、忙殺されるには、全く足りず……


 俺は、冬眠に失敗した熊か何かのように、あちらこちらへとウロウロと出張っては、雑事を買って出る様になっていた。


 日本のチュガ・プルカヌリ公館が完成したとのことで、落成記念のパーティーに出向いて帰って来て、塗りたくった――油分過多なドーランをスキンミルクで、落としている最中の事。


「御っ主人様ぁ♬ 喜んで下さぁい♪ お仕事! お仕事が入りますよぉ♡」

「あ゛ぁ!?」


 トンチキに浮かれ騒ぐ悪魔に、まるで殺気立って目を剥くウルリーカみたいな声を上げてしまっていた俺。


 そんなこと気にする様も見せずに、俺からパフとスキンミルクを取り上げると、悪魔は松崎しげる分を落としにかかる。

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