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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
五章:価値観の違いは如何ともし難い

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思えば……ここから始まった

「……ヴィルマ。とりあえず、何か着ろ」


 そんな恰好のまま飛び込んで来た辺り、余程のことなのかも知れなかったが――女の子なんだからさ? 水浴びの最中だったのは分かるけど、服くらいさぁ?


「わしの裸で、ハァハァするのは後じゃ!」 (……するかよ)


「数は3人じゃった! 初めてオークというものを見たわい! ツガータの言う通りファッキ(電子音)なほどデカい、恐ろしい奴らじゃった! 今、コタローが食い止めてくれておる! 早くなんとかするのじゃ!」


 この子にしてみれば珍しい剣幕。しかし、この辺りにオークなんて――ツォンカパの部族『(しょう)の部族』の連中ぐらいしか居ないハズ……。仮にアイツらがなんらかの方法で、この『領域』に入り込むことができたとして、攻めて来たのだとしたら……それは、も~白旗を振る以外に方法がない。

 

「ツガぁータっ! 早う! こういうことは男の仕事じゃろうが! 早うチャカに弾を込めて用意をせい!」


 髪を洗う途中だったのだろう。シャンプーで痛む目を閉じて、必死に服の裾を引っ張り、オークたちの元に向かわせようとする。

 

「……チャカなんて、持ってねぇよ」


 それどころか実物を見たことすらない。俺、日本人なんですよ?


 目が開けられない様子の、服も着ていない この子の手を引き、家に戻り水瓶(みずがめ)の側まで連れて帰る。(おけ)に汲んだ水で髪を流し、ヴィルマが目を拭う間。俺はベッドに腰掛け、開け放った窓から空を見上げるネルの様子を――そっと窺い見る。


「――あ、お空……きれい。蝶ちょ! 蝶ちょ!」 


 先日までのチーズ造りでおっぱいを搾ること、日に25ℓ。やはり、イデアの身体とやらでも……体重の半分近くも搾り続けるのは……きつかった……のか?


 ネルが、こんな調子であることが原因で『領域』とやらに影響が出たのだろうか? 正直、状況も何も、良くは分からなかったけれど。とりあえずネルとヴィルマを家に置き、ツォンカパに貰った剣一振りを持って――泉の様子を見に出掛ける事に。

もし宜しければ お読み下さった御感想等を

戴けましたら、大変有難く存じます。


その他にもブックマークや、このあとがきの

下の方にあります☆でのポイントに代えて、


御評価戴いても それを元に参考にさせて

貰いますので、何卒宜しく


お願い申し上げます。

m(__)m

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