表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
四章:帰還

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

156/1638

電動母乳搾乳機ダブリュー

「ソーセージ茹でて、パンに挟んで食うか?」


 欠食気味のお子様は、大喜び。支度に取り掛かっていると、ヴィルマの声。


「……のぉ? テーブルの上の……コレはなんじゃ? 箱に女のおっぱいの写真が付いておるのじゃが……おぬしとネルが、(電子音)ックする時に使うオモチャか? それとも箱の写真から察するに、ひょっとして……わしのおっぱいを大きくするための機械か? じゃったら、すぐにでも試してみたいのじゃ!」


 ――折角の平和な日常風景が台無しですよ。このお子様は……。突然、なにをぬかしやがる。


 面倒臭くもあったが、ヴィルマに説明しようとすると、不貞寝をやめたのか――ネルがそれを代わってくれた。


「違うのよヴィルマ……この人。人間のお母さんが――赤ちゃんのために、おっぱいを搾る機械を買って来て、ウチのデモピレさんに、使うつもりだったみたいなのよ」


「……? お母さんが、赤ちゃんのためにおっぱいを搾る機械? なぜ直接、飲ませてあげないで、わざわざ搾る必要があるのじゃ? そのまま飲ませてあげれば良いのじゃ」


 この機械の本来の用途について。ヴィルマの疑問に、ネルは丁寧に答えて聞かせる。


 夕食の支度を続け、背後で行われる母乳搾乳機の、用途についての説明内容に耳をそば立てる。


(コイツのことだ……。ヴィルマに何を吹き込み始めるか、分かったものじゃない)


「なぁんじゃ♪ じゃあコレは、乳首の大きさが違うから、そもそもヤギさんには使えないんじゃな? ツガータもマヌケなのじゃ♬」


 どうやら俺の心配を余所に説明は、まともに行われた様子。それとも俺の心配を読み取って、まともな説明を行ってくれたのか。


 ネルにしても、ヴィルマに嘘を吹き込むのは躊躇われたのか……。


 どちらにせよ、コイツにしては珍しく……まともな対応をして見せてくれた訳だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ