求道者と化す俺
「……ヴィルマ。あのバカは、放っておいて朝飯にしよ? スクランブルエッグで良いか?」
「大好物じゃ! バターを利かせてくれなのじゃ! あと! ケチャップ! ケチャップはあるのか?!」
1人盛り上がるネルを置いて、俺とヴィルマは家に入り、朝食を摂ることにした。
「……ところで、ネルは盛り上がっておるが……ハーレムは良いのか? 作らんのか?」
「要りません。作りません。俺に、そこまでの甲斐性ないの」
「愛らしいわしも、囲われてフ(電子音)させてやると、言うておるのじゃが?」
「それも要らん」
「おなごの身としては、それも結構……傷つくのじゃ……」
「一体、何をどーすりゃあ収拾がつくんだコレ?」
「……ネルが、満足するように……してやるしかないのではないかの?」
(……め、面倒臭い)
* * *
「……あれ? ねぇ? チーレムは? アタシのおっぱいで得た……オーバー・スペック気味の……不死身の肉体を生かした……チーレム展開……」
訳の分からないことをぬかして、戻って来たネルを……捨て置いて。家にあった安い焼酎と、雑巾をヴィルマの手に持たせると、使うことなく空いたままの納屋を徹底的に、清掃させることにした。
「――良いか? ヴィルマ? 雑菌一匹、逃さないように徹底的。徹底的に拭き上げるんだぞ?」
「解っておるのじゃあ! 美味しいチーズを食べるためなら、バイキン共に容赦はせんのじゃ
あ!」
「……ねぇ、あの……チーレムは? ……あと、それ……アタシの……ガブガブくん」
――こんなバカの言うことなぞ知らん。
俺は、かねてより考えていた――我が家のヤギ、デモピレ母さんのミルクを使って、チーズを造る計画を本格的に実行に移すことに。




