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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
四章:帰還

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突如、実装される謎システム

「……そ、それとの? 厚かましいんじゃが……ば、バーガー……。もうひとつお代わりさせては貰えん……かの。……実は、昨日の夜は……ネルに貰ろうた、凍らせた果物以外、食べておらんのじゃ……」


「そういうことは、早く言え」


 ネルに財布を手渡して、ヴィルマに好きに頼んで来るように伝える。俺が一緒では多分――無駄に勘の働くこの子は、いらない遠慮を また働かせるに違いない。


「おおぅ♪ 太っ腹ぁ~。行きましょ? ヴィルマ。お腹一杯、注文してイイみたいよ♬」


「ほ、本当か!? そ、それじゃあ! 今度は、スープも注文して良いか?! ……い、いや……あ……こ、こんな旨い話などある訳が無い……やはり、わしは……どこぞに打ち捨てられるの……じゃな……」


「3秒以内について来た素直な、よい子には! バーガーが、好きなだけ食べられる権利が与えられます!」


 いきなり発表される謎システム――。


「――っ?!」


「すりぃ~……とぅ~……わぁ……」


「ま、待っ!」


 ダッシュで駆け寄るヴィルマ。意地悪く小走りに距離を取って、はしゃぐネル。


「……ん……ゼぇ~……」


「待つのじゃ! こんな素直で、よい子なぞ、そうそう探してもおらんのじゃ!!」(……それは、どうかな)


 ――必死に追いすがる褐色ロリ。


(……お前ら、仲が良いのはイイけどさ。店内で騒ぐなよ)


 こう言う場面では、ネルの朗らかさが、ありがたかった。


 俺だけだったら、きっと……ヴィルマの扱いを、持て余していたに違いない。




 * * *




 ヴィルマの面倒を見ることになった手前。必要な物を買い足しに、またもや いつもの量販店へ。


「えへへへぇ~~~~~っ♬ それで御予算は、おいくらほどぉ?」


 揉み手して、薄気味悪い愛想笑いを浮かべるネルさん。正直……少し不安ではあるけれど、一万円を手渡す。


 と、同時にコイツは目を輝かせ始めた。

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