夜通し生臭トーク
「あぁ~。すまんのぉ……ツガータ。今日、わしがいっぱい迷惑をかけたから、きっと勃ちが悪いんじゃな……」
「……違う。そうじゃない」
「違うのか? わしが、メトレス・マリアに引き取られるまで生きておった、じぃじと、ばぁばなぞは……それは、もう仲良くての? 毎晩、わしに隠れてファッ(電子音)して、翌朝には『昨晩は久しぶりに2発もぶっ放したわい』などとじゃな?」
「あぁ~あぁ~あー! 聞きたくなぁい?! 聞きたくなぁい!!」
分かってはいたけど、信じられねぇ お国柄のお子様だ。
「……? なにを騒いどるのじゃ? パートナーや、伴侶がおるなら、毎晩普通に(電子音)するものじゃろ?」
「ヴィルマ、ヴィルマ?」
「どうしたのじゃ? ネル?」
「……この人、アタシと初めてSEXするまでの間、二十歳過ぎまで、ず~っと童貞拗らせてたから、その手の話に免疫がないのよ」
「なっ?! ……ほ、本当か!? ツガータ!!」
驚きの声を上げて、ベッドから跳ね起きるヴィルマ。
……本当のことではあるけどね? お前等2人の赤裸々過ぎるトーク……もう少し、どうにかなりませんかね?。
「……信じられんのじゃ。……なにかの病気じゃった……のか? じゃったら、ごめんなさいなのじゃ」
童貞は病気などではありません。
「……わしが昔、住んでおったダウンタウンでは、隣近所のモレーナもゾフィーも、11~12で子供を産んで育てて、洗濯物を干す合間に、お互いに顔でも合わせようものなら『――あんた、ちゃんと旦那に時間をかけて(電子音)して貰ってる? うちの人は30分以上かけて、してくれるわよ?』……などと、夫婦円満の秘訣を、伝授し合ったりが普通じゃったぞ?」
「……文化が違うの文化がぁ」
こいつら夜通し、この手の話で盛り上がる気だろうか……。胃もたれさせられる、こいつらの女子トーク。




