つるぺたプレミアム
(お前みたいな年端もいかない女の子に……。そんな野趣溢れ気味な、ジビエ・オンリー生活を強いれる、鬼畜メンタルがあったら、何も悩んどらんわ)
「そ、そ、そ、それと……じゃな?」
必死の交渉を諦めることなく、ヴィルマは提案を繰り出そうとしているかの様。
「いや、違うんだって……。ケチや勿体つけで、渋ってんじゃないんだって……。細かく説明は、できないんだけどもさ」
「……耳を貸してくれぬか?」なにやらネルの方を気にしつつ、耳打ち。
「…………?」
ぬるくなり始めた、コンビニのパックのウーロン茶を手に取り、ストローを咥えて耳を貸す。
「……勿論、ただでとはいわん。ぽしょぽしょぽしょ……面倒を見て貰う代わりに、毎晩わしをファ(電子音)させてやるのじゃ♪ ……ぽしょり」
鼻から、盛大に噴き出すウーロン茶。鼻の奥に広がる激痛。
「け、契約成立か!?」
「あらあらあらぁ~? へぇ~っ……」
小さな両拳を握り締め、ガッツポーズを取って見せるヴィルマに――ニヤニヤと何やら、よからぬ笑みを浮かべるネル。
「んな訳あるか……」
ティッシュで鼻をかむと、俺はヴィルマの言葉をはね退けた。
* * *
「何がダメなのじゃ?! いっとくが……こう見えて、わしはヴァージンじゃぞ!? 初物じゃぞ?? そんな わしが(電子音)しても、イイと言っておるんじゃぞ!?」
「」の中の名詞(電子音)が、動詞みたいになってるじゃねぇか……。
とは思っても、おくびにも出さない。
「……ひょっとして」ネルを一瞥するヴィルマ。視線の先は、ネルの胸元。
「おっぱい……か? い……いや、しかし、じゃな? たしかに、わしのおっぱいは、ネルほど豊かではないが……。それは素直に認める。じゃ、じゃが! こ、これは……これで、この歳のおなごにしかない、良さというものがある……ぷ、プレミアムなものらしいのじゃぞ?!」




