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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
四章:帰還

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給料袋見つかる

 そんな訳で、経緯を伝える必要も無く一旦アパートへ。


「……イイ? 龍ってのは、すっごい執着を示す生き物なんだからね? ……もし、冷蔵庫の上になかったら……また、シラミ潰しに頑張るわよ?」


 ……まぁ、一度死んで生まれ変わった俺を、わざわざ探し出して……パートナーに選びなおすって時点で「すっごい執着を示す生き物」だってことは……なんとなく、理解してるよ? でもね? 正直な話、シラミ潰しは……もうヤダ。


 祈る面持ちでアパートの鍵を開けると、ネルは俺を押しのけて部屋に飛び込んで――給料袋を見つけ出すと、歓喜の声を張り上げた。


「あった! あったわ♪ あ~もぅ、そっかぁ……。昨日、カットマンゴーを冷凍庫の中に入れた時に、上に置いたまま忘れてたんだわぁ……。あ~もぉ♪ 自分で埋めた、どんぐりさんの場所を忘れちゃう、小動物みたいにアタシ、可愛い♬」


 徒労感、半端ない……。


 ――初対面にもかかわらず、失せ物の場所を的中させてみせたヴィルマに、驚いてみせるべき場面であったハズだけど……。


 後片付けも考えると、家で食事を取る気力も無くした俺は――


「……外で飯食おう?」再びネルを連れて、外出することにした。




 * * *

 



 近所の定食屋で夕食を済ませた その足で、まだ営業時間中のホームセンターにやって来ていた。ネルは興味津々にアレコレと、落ち着きも無く見て回る。


(……疲れるし……放っておこう)


 ここに やって来たのは、ツォンカパたちの村で役に立つ物と一緒に、俺たちの生活に必要な物も買い込む目的もあった訳だが、見れば軽トラックの貸し出しが無料。助かる。


 たびたび買い出しのため、こちらにやって来させたネルに――都度、俺の口座から金を下ろさせてはいたものの、残高は大して減ってはいなかった。買って来させた物といえば、20年分近くの数量になるものの、せいぜいがトイレット・ペーパーに、ティッシュくらい。お陰で、それらを合計しても1万5千円前後の出費に収まっていた。

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