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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
四章:帰還

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ひ、挽肉機?

「春夏秋冬……」


「は、はい」

 

「お前がコンパだの、なんだのに……(うつつ)を抜かすのも学生の領分と思って、黙って見逃してやって来たがな」完全に店長のモードが、切り替わっていた。


 店内には普段、耳障りにならない しっとりと落ち着いた、フランスの古いポップスのナンバーが、有線で流れていたにもかかわらず。


 ――今、この厨房を流れているバック・ミュージックには確実に「仁義なき戦い」か、なにかの任侠映画のテーマの類が、流れているような……気がした。


「日本に来て、右も左も分からない……。日本語もおぼつかない状況で、倒れた お前を病院に連絡して下さるような……できた、あの娘さんとの関係を聞いとる……。まさか、ちゃらんぽらんと『遊びで』とか。恥知らずなことは、言わんだろうな……」


「……えぇっと?」なにをどう言い繕ったものかと考えていると、店長は揺るぎない口調で「もしそうなら、お前……頭からミンサー(ミンチ機)に、ぶち込むからな……しばらくの間……ディナータイムのメニューは、総入れ替えだ」


 店長のあまりの凄みに、口をパクパクさせていると、店の方から店長を呼ぶ、ネルの呑気な声。


「……話は、ひとまず置いといてやる」


 それだけを言い残すと店長は、厨房から顔を出して、ネルに要件を聞きに行った。


 厨房の奥を見ると、清潔に洗浄はされてはいたが、使い込まれたミンサーが視界に飛び込んで来る。


(……やる。この店長なら、本当に……やりかねん)


 別にネルとの関係について、やましいことなど無かった。


 『あちら』の世界の事ではあるけれども。なにせ、かれこれ20年近く一緒に暮らして来た仲な訳だ。


 問題は店長を、どう納得させるかに尽きた。

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