表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
四章:帰還

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

111/1638

ネル、うきうき

 ネルは完全に浮かれた様子で、敬礼。


「大丈夫であります! このアタシめは! 例え毎日が、神田川の歌詞そのものな生活であろうとも! アンタさえ居てくれるならば、それだけで、ごはんをどんぶりで3杯は、お代わりして ご覧にいれます!」


(……あ、も~ダメだコイツ。遊びに遊び倒す気だ)


 釘を刺すタイミングを、完全に失ったらしい。


「……どんぶり ご飯を、3杯もお代わりするような彼女は、神田川の歌詞には出なかったと思うぞ? 世代が違い過ぎて、大晦日に……何回か、聞いた程度で、あんまり詳しくは、知らねぇけどもさ」家のドアに手をかけたところで、


「……ふと今、思ったんだけどさ?」


 家から一歩踏み出し、湧いた疑問を口に出そうとした――


「あ! アンタ! 聞いちゃ、ダメなこと聞く気でしょ?!」


「いやいやいや……気になるじゃん? お前、いくつなんだよ歳」面白半分に、からかうと「そんなことより、どこ? あっち行ったら、どこ行くの?」


 話題をすり替えるべく、俺に対して特効を発揮する、自慢の胸を腕に押し当てて来る。


 別に、そのことに大した興味があった訳では無かった俺は――その安い、お茶の濁し方に乗ってやることにした。


「まずは、服を買い換えないと……」


 10㎝以上も背が伸びて、丈の合わなくなったズボンの裾をネルに披露。


「その次は?」訊ねられるや、思わず口をつぐむ俺「……? どうしたのよ?」


 怪訝な顔で、顔を覗き込んでくるネルさん。感情が複雑に絡まる思考と言うのは――いくらコイツでも、読み取り辛いのか?

 

「取り敢えず……世話になった方に、ぶん殴られに……かな?」引き攣る顔をこらえて、『門』へ「それまで、この指輪……預かっといてくれるか? 多分、怒られちゃうからさ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ