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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
三章:うろくづの森

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俺に彼女が、居ちゃ悪いのか?! 泣くぞっ!?

 もう少し……穏便に、事を済ませたいところではあったのだけれど……。しかし、その辺に関しては このオークたちの方が、大の得意分野にも思える。


「……お任せします」


 なにかとガラでも無く、考え込んでしまっていた俺は、考え直して――ツォンカパたちの思うように、任せてしまうことにした。


 そもそもが、これは彼らの問題に他ならない。


「時に……ツモイよ」


 そばに控えていた村のオークが、ゴブリンを連れて行くのを確認すると、ツォンカパが珍しく――少し言い澱んで、なにかを訊ねたそうな口ぶり。


「……どったの?」


「無闇に他者を詮索するのは、オークにとって……恥ずべきことではあるのだが……」

(あぁ、なるほど)


 曰く「オークの血が昂る」闘争以外のことには、まるで頓着しない こいつが、ここまで躊躇いを見せながらも、俺に聞きたいことなんて、容易に想像が着く。


 まさか、このムサいオークが「ツモイ? 今晩は何が食べたい?」などと……わざわざ、そんな気色の悪いことを、訊ねて来るハズも無い。


「これだろ?」指輪の中から、ボトルを呼び出して見せる。


 あの夜からすれば幾分も柔らかい、白い光が辺りを照らす。村のオークたちも こちらを向いて、作業の手を休め――あるいは、ボトルを見に近くまでやって来た。


「……これは、俺の連れの……白い龍が、持たせてくれた物なんだわ」

「連れ? 貴様にメスが居たのか……ツモイよ?」


「白い龍」と言う単語より、俺にパートナーが存在したことに驚く、ツォンカパの様子に、自嘲の笑いが浮かんでしまう。


「……それ、凄ぇ傷つくぞ」

「気にするな」


 ボトルの光を見つめるツォンカパは、そのことには悪びれもしなかった。


「白い龍に持たされたと言ったか? ――それはよもや、生命を司る白龍ネルのことを言っているのか?」


「知ってんの?」

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