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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
三章:うろくづの森

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おっぱいボトル

 「それにね? 忘れてるかも知れないけど、この領域には、アタシが招いた存在以外は、入れないんだから♪」自信たっぷりに。


 自信たっぷりに仰りますけどね? 勝手に入り込んで来た例外が、今この場に居るんじゃないのか? と口にしたかったが――グッと我慢。


「――で? ネル?」俺は、一応の確認のために訊ねていた。


 とはいっても十中八九、俺の考え通りで、間違いは無いハズではあったのだが。


「あのボトルは、なんだったんだ?」


「ん~? あれ? あれはねぇ……」


 背中を流しての説明の後で、水に浸かるようにネルは勧めてくれながら。


「ほら? アタシのおっぱいって……。色々、加減が難しいじゃない? 多く飲もうものなら、どこまで若返ちゃうとかも、イマイチ解らないし……」(……えっ? そうなの?)


「効果を知ったのもココ十数年な訳で、最近な訳だから、仕方無いわよ……ね? だから、ある程度の加減が利くように、妹にあのボトルを用意させておいたのよ……。中身は勿論、無尽蔵に出続ける、アタシのおっぱいよ♬」


 説明は、やはり想像通りのもの。


「もう分かってはいると思うけど、あのボトルは、アンタの指輪に『結びつけて』おいたから、必要な時には考えて使うのよ? アンタ自身には要らなくても、必要になる機会は、あるかも知れないでしょ?」


 聞くべき話を聞き終えて。身体が冷えた俺は、泉から上がると、彼女に手渡された服に着替え、いつもより明るく見える空を流れる金銀砂子を頼りに、ふたり一緒に家へと戻った。




 * * *




 ――ワ―グたちの襲撃から、6日――


 村に残った生存者は、ツォンカパを含めて十数名。足の速い数名を、村から逃した女子供、若いオークたちを呼び戻すために走らせると、残った者はフル回転で働いていた。


「――なるほど、なるほど」

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