百千万憶 春夏秋冬(つもいひがた ひととせ)と言う男 【Picture】
──バイト帰りのこと。梅雨も開け、蒸し暑い夏の夜。
繁華街に店を構える、小さな洋食店でのシフトを終え、くたびれた身体で駅に向かっていた。
なにやら辺りが……少しだけ騒々しい。
夜もこれからという繁華街。
月夜鳥に飲みに繰り出してきたサラリーマンたちが、好奇とエロ丸出しの表情。
それ自体はこの辺りでは、さして珍しくも無い──いつものこと。
駅からこちらに流れて来る、おっさんたちの様子を訝しみつつも
(じきに俺も、あーなるんだろうか……。それ以前に……まともな就職先に、潜り込むことを心配する方が先か……)
などと。
地方の〝ド〟が付く三流大学にようやく滑り込むことに成功し、3年目を迎えた俺は──そんな悲しいことを考え、余計重たくなった足取りで帰り道を歩いていた。
するとなるほど。
さきほどのおっさんたちの鼻の下を伸ばしたヤバい顔の理由はこれだったのか……と、原因が明らかに。
それは歳の頃、10代後半か20代前半の──緩やかにウェーブを描く、金髪のショート・ヘアーに泣き黒子。目を惹きつけられるほど整った……
いや、非の打ち所が無いほどに整い過ぎた顔立ちの女が、
焼酎のペットボトルの取っ手と、おつまみのアタリメのパックを握りしめる──残念かつ、あられもない様子で壁にもたれ掛かり、ベロンベロンに酔い潰れている姿だった。
両肩が露わになった、夜空の色を連想させる濃い色合いの青い……ドレス?
……あ〜、うん。
この歳まで童貞拗こじらせてるような俺が、おにゃの子のファッションに、詳しい訳も無かったわ。
──兎に角。
そんな様子の彼女を直視する度胸すらも、俺には有りはしなかった訳だけれども。
こんな美人にお目にかかる機会も、そうそう有りはしない悲しい身の上。
イクスクラメーション・マーク等の
使い方につきましては。
!?→⁉
申し訳ありませんが、こうすべきところ
では、ありますが
スマホで目にした際に、文字が小さく成り
過ぎるため、
内容証明郵便さながらの形を
とっています。
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