表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/92

幼少期㉚

ガモスは背中から生えた手で持った2本の剣を縦に振り降ろし、サンドラに斬りかかる


「獄炎」ー魔法ランクS


サンドラそう呟くと、彼を覆うように展開された真っ赤な炎はガモスの剣へと乗り移り、そのままガモスの背中の手を呑み込んだ


「くァァァっ!」


ガモスは1歩下がるが直ぐに元あった手で大剣を構え飛びかかる


「これで終わりじゃ<燃えよ 切り裂け 蒼の炎>ー蒼炎の刃ー」


魔法ランクASーサンドラはここから上の魔法は無詠唱とはいかないようだ


だが、簡略詠唱だ。無詠唱よりは簡単であるがそれでも難しい。そして、本来の蒼炎の刃の詠唱は


<蒼く熱い炎よ 燃えよ燃えよ 刃となりて 敵を切り裂かん>


サンドラが右手で持った双剣を1振りすると、蒼い炎の1m程度ある大きな斬撃がガモスを縦に真っ二つに切り裂く


ガモスは声を出せずに命を失い、二つに分かれたからだは同時に地面に「どん」と音を立てて落ちる


「ふぅ、流石に魔力を使いすぎた……」


そう言ってサンドラは近くにあった岩に腰を掛ける


ひゅぅと風が吹きサンドラの髪の毛を揺さぶる。





「うりゃぁ!」


男はその自身の身体の2倍以上はある大きな槍を振り回して辺りの敵(魔人)を人薙に吹き飛ばした


彼は、悪魔軍十二将第三席グァムルだ。


その青い槍の先端には、3人の魔人が突き刺さっている。そのものの血が槍を伝い、グァムルの手を紅く染める



「<飛べ飛べ風よ天までに 無数の風が刃となりて 我が敵を切り裂かん>ー鎌鼬ー」


風属性Aランク魔法の鎌鼬


この魔法は辺りに強風を起こし、無数の刃を飛ばし、相手を切り刻む魔法だ。


ある魔人は頭を失い、ある魔人は腕を失う


致命傷でなくとも傷を負い、体の一部を無くした魔人は弱くなり、一旦の兵士でも容易く屠れる


辺りは地の臭いが充満している


彼女は風の最上級精霊ムゥー。その綺麗で白い肌には、紅い血がべっとりと着いている。


ネメス、スーリヤは今、7人の魔人に囲まれている


彼らは皆、十英傑だ


「お前達は俺達で処分しろと上に言われたもんでな……悪いが手加減は無しで行かせてもらうぞ」


犬歯が右だけ出ている男が剣を構えて言う


本当は十英傑全員をネメスたちに裂きたかっただろうが、それだと前線の兵士達の統率をとるものが居なくなってしまうので、1人抜いたのだろう。


だが、そのひとりは既にサンドラが殺した。今現状前線は崩壊し、ほとんどの魔人達がやられて悪魔や天使、精霊に拠点として取られている。


アルトはこうなる事は予測していた。


恐らく悪魔、天使、精霊の混合軍と上が聞けば、そのトップが動いているに違いない。だからそれを囲って袋叩きにする


だが、2人が簡単に負けるわけがないと分かっていたアルトは、2人を前線を抜けさせ、城付近に送り込み自身とキウンは下がっていた


前線が崩壊すれば敵が城の中に流れ込んでくる。サンドラが砲撃で破壊したのはあくまで門であって、そこから城までは割とはなれているが、それでも神級悪魔と天使となれば白に入れたくないだろうから十英傑が出る事は予想がついた


四天王達が出てくる可能性も考えたが、恐らくは無いだろう。魔王もまた、アルトを警戒して最高戦力は置いておきたいはずだ


では何故、アルトとキウンが下がったのだろうか


2人が突撃すればより早く突破できたはずだ


理由は簡単だ。アルトが居なくなれば四天王のうち誰かが来る可能性があるからだ


その抑止力のため、ネメスとスーリヤが突破するまで下がっている。


2人が突破せ次第、ネメス以外を残して突入する予定だ


「手加減をするのはこちらです。我が主様の邪魔はさせない」


「そうよ、ご主人様の邪魔をするなら容赦はしないわ!」


ネメスは短剣を、スーリヤは斧を構える


これは2人の武器だ


暗殺のように素早く的確に急所を狙う戦闘をするネメスと、火力に任せた攻撃と得意の回復のコンビで戦うスーリヤ


2人が手を組めば厄介だ


「<燃えよ 呑み込め 闇の炎よ 消えること無く 苦痛を与えよ>ー漆黒の炎ー」


闇属性XSランク魔法ー漆黒の炎ー


この魔法は使用者の意思がない限り燃え続ける闇属性にしては珍しい高火力の魔法だ。


黒い炎はネメスの前の2人を一瞬にして呑み込む。


2人は倒れ込み、動かなくなる。だが、炎は消えることなく燃え続ける


「残り6人ね。さっさと終わらせましょうネメス」


スーリヤは、身体強化魔法を自身とネメスにかけてその大きな斧を振り回す


十英傑達はその力に圧倒され、武器で弾き返すも自身のバランスを失い、少しよろける


その隙をネメスがその素早い動きでつき、首を掻っ切って息の根を止めてゆく


魔人達はなすすべなくあっという間に残り3人になった


「こ、こんなの聞いてないぞ! くっそぉ!」


3人の魔人はおもむろに武器を振りかざす


「闇弓」


ネメスが呟くと数千本の黒の針が出現し、魔人たちに突き刺さる


「かっ!」


男達は喉から声にならない空気を押し出し息絶えた


「ではスーリヤ、主様の所に戻りましょうか」


「そうですわねネメス」


2人は転移魔法を使い、一瞬にしてその場から消えた













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ