目指すは天下統一!?
異世界に転生された主人公、そこは俺と同じ勇者様と呼ばれる女神ヘラトスに天智を授けられた指導者達がそれぞれの国を発展させるべく各々に与えられた天智で国づくりをしていくまさに戦国時代のような世界だった。
俺は特に特技もなくむしろ全てが平均以下の男だった。しかし選ばれしものだとかなんとかで異世界に飛ばされた。
だから頑張るしかなかったのだ
ここは・・・?
俺は目が覚めると周りをみた、ものすごい豪華絢爛な調度品で彩られた豪華なロココ風の室内のキングサイズのベットで寝ていた
「あれ・・・? 俺なんでこんなところで寝てるんだっけ。。。 たしか事故で」
そう 大学生の俺は朝いつものように電車に乗ろうとして乗車したら何か光に包まれて・・・
意外と冷静に考えていると、扉が開いた
「あら、お目覚めかしら 救国の勇者様」
真っ白な髪と真っ白な肌の少女はそういった
ようこそ勇者様 勇者様 勇者様!
大勢の人が俺を出迎えた そしてこの国の王様とやらにも謁見することになった
「ようこそおいで下さった勇者よ!期待しているぞ!さあさあ 詳しくはアメニアから話を聞いてくれ」
さっきから腕に絡みついてにこにことしている少女はアメニアというらしい
この国の王女にして勇者を呼び寄せた巫女だという
「では私の部屋にいきましょうか」
え? 女の子の部屋に行くなんて初めてだ・・・ 緊張しながら俺は彼女に付いていった
ガチャンとそこには俺が想像していたのとは全く期待を裏切る女の子の部屋があった
そこには軍の作戦室とでもいうような内装だった。真ん中にでかい机がどーんとあり、その机の上にはこの世界の地図がおいてあり、ぐちゃぐちゃとマーカーだらけになっている
四方には本棚がビッシリとならんでいた
「さあ、あなたの天智を教えてちょうだい!」
彼女はニコニコしながらわけの分からないことを言う
「いや、天智ってなんすか?」
ポカーンとしながら率直な疑問を投げかけると彼女は一気に驚きの表情に変わった。
「は?いやいや冗談がきついですわよ勇者様、あなたの天智で私の国は発展!そして天下統一ですわ!」
なんだか口調までおかしくなってきたアメニアに俺は冷静に今の状況を説明した。
「はあー!?それじゃあなた何も知らないの!?この世界に来る前に女神ヘラトス様にも会ってないの?あなたの天智は!?この国に天智革命を起こしてくれるんでしょ!?」
「ちょ ちょっとまってくれ話が壮大すぎるぞ、順を追って1から説明してくれよ!」
彼女のテンションを鎮めつつゆっくりと説明をお願いした。この世界の仕組みについて そして俺がこの世界でもカースト最底辺だという事実を
この世界には数十の国があり今俺がいるこの国はシュタイン帝国だという
最近この周辺の国の中の五つの国に天智を持った人間がそれぞれの国 フラ王国 セルジ王国 ファティマ王国 キエフト王国 ムワビト王国
これらの国には数年前にそれぞれ女神ヘラトスに天智を授かった五人の勇者がそれぞの国を急速に発展させたらしい
なるほど俺がやっと召喚されたのに何の天智も持ってないんじゃそれはがっかりするわけだ。
「とにかくこの国を案内するわ、何か思い出すかもしれないしね!いや思い出してもらわなきゃこまるわ!この国は由緒正しい歴史ある帝国なんですからね!こんな所で終わらすわけにはいかないの」
どうやら俺より優秀な勇者様達とやらは俺の他にもわんさかいるらしかった。どうやらこの異世界でも俺は落ちこぼれらしい、俺はため息をついてからアメニアの後を追った。
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