影
「馬鹿。」
「クズ。」
君はそういって僕を見下す。
「死ね。」
「いなくなれ。」
キミはそうやって僕を否定する。
どうして?
僕はきみなのに。
どうして?
きみは僕なのに。
「どうしてできないの。」
「なんでやるの。」
そういってキミは僕を叱る。
「もういいよ。」
「何もしないで。」
そうやって君はボクを見放す。
どうして?
僕はちゃんとやってるのに。
どうして?
ぼくは生きてるだけなのに。
僕は僕が嫌い。
君もそうだろ?
僕は君が羨ましい。
君もそうだろ?
僕達は憎しみあっても
離れることは出来ない。
だって
僕達は深いところで繋がっているのだから。
憎みあって
傷付けあって
重なりあって
ボク達は生きているんだ。