Back from three days.
翌日に目を覚ます。アマサケの家での最終日となり、自分の部屋程では無いと言え、アマサケの家にも完全に慣れてきていた。机にはジャーキー一本が置かれており、少し味に飽きてきたな、なんて思いながらショコラは口にした。部屋には誰もおらず、襖を開け廊下に出るも人の気配は無い
『アイラビュとフラッショは帰ったんだよね?アマサケは買い物かな……』
少し不安になりつつ歩いていくと、キッチンから火の音が聞こえてきた。入ると、アマサケは座り本を読んでいた
「よく眠れたか?ちなみに今は昼前だ」
「うん。眠れたよ」
アマサケはそろそろだと鍋の火を止め、鍋の中から汁をすくい皿に入れる。その上に麺を入れ、机に置いた
「ショコラの食えるよう作ってみたラーメンだ。私が味見しようと思ってたが、本人が起きたんならそっちのほうが早い」
「じゃあ食べるよ」
ショコラは麺を食べる。啜ることはせず、ひたすらフォークで口に運ぶ。噛み切り飲み込んだ
「さっぱりしてて美味しい!」
『野菜ベースに塩で味付けして、超細かく切った肉を少し加えてある。っと、もう時間だ』
ショコラは半分ほど食べ終えた。そしてフォークを置く
「そんじゃショコラ、一応ここまでで帰宅になる」
「三日終わった?」
「殆ど終わったようなもんだな。この後にお前と同じくらい可愛い見習い助手の面倒を見てやらんとダメでな」
それからショコラが家へ戻る。扉を触ると久々の安心感を感じた。開けると、レインが待っていた。その隣にはラテもいた
「レイン……それとお姉ちゃん?!」
「三日間どうだった?」
「えー、うん……頑張ったよ」
「だとよ」
レインがラテに言うと、ラテは息衝く
「そう。たったそれだけで頑張ったなんて、アホらしいわ」
「お姉ちゃん」
「何よ?」
ショコラは嬉しそうだった
「待っててくれてありがとう!」
出迎えへの礼をした。ラテは呆れて上へ上がっていく。大学に向けて勉強に忙しい期間だった。レインはやれやれとした
『ラテも認めたくないだけの頑固ってだけで、本当はショコラのこと心配だったり……ま、あいつに限ってそれは無いか』
「ショコラ、よく頑張った」
レインは頭を撫でた。ショコラは急にその場へ倒れる
「どうした?」
「力が入らない」
『気が抜けたのか』
レインはショコラを部屋へ運んでいき、座らせた。そしてレインは何枚もの紙を見ていた