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しとゆめ

作者: 水屋 燈

死にたかったころの詩を貶して

眠い眠い目を擦り

揺れている体の中心に身を委ね

精神はなぜかおちつく



恐ろしいゆめの

望んでいるはずのゆめの

下衆であり低俗であり

わけのわからないものに

ゆりかごは揺らされ

現実は目を瞑る。

言葉を言えなくなる。

それが、正直、だという

素直、だという

きれいな、きれいな言葉を

言う。

それは芸術ではないと

言う。

せいかつ、

それが、美しいのだと

言う。

これら

これが

生活である。

ぼくの生活である。

と、言う。

理性に踊らされているのだと、言われる。

真っ当にしている自分自身が崩れることを

ああいうゆめは望んでいる

ゆめうつつのころの詩は望んでいる

うつくしいあのころは望んでいる

まどろみが深く沈んでいく

うたたねが深く沈んでいく

揺れている僕自身を、僕はみている



もはや、僕は満足した。

朝日や、生活に満足した。

ただ、夢を恐れるばかりである。

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