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続くとは思ってなかった
「さて、汝はこれからどこへ行き、何をするのだ?」
なんかめっちゃ真剣に聞いてますねフォンさん
これからどうしようかなぁ...
そうだなぁ冒険とかは危ないからいやだし、のんびり昼寝ができるといいなぁ...
無性に前世を思い出した。あれはかなり痛かったなぁ...あー家か
お? いえ? イエ? ううん家だ。いいじゃないか。
この世界で思いつく限り最高のマイハウスを作ろう!
「家を作りたいです!」
お風呂場の床は滑らない感じで。あるいは転んでも痛くない感じで。
「家?ふむ、やはり面白いなハハハ」
お腹?の辺りを抱えて笑ってるらしい、どこがツボなんだろう。
「どこかおかしいですか?」
聞くとやはりおかしそうに笑っている。ちょっとだけかわいいかもしれない
「汝のような外の世界から訪れるものを稀人と呼ぶ。数は多くないが稀人が訪れた時は大抵この世界に大きな変化をもたらすのだが...汝は家を作るときた、これが笑わずにいられようか。」
言い終えてまた笑い出した。さすがにかわいいとは思えない。酔ってるんじゃないかな?
さすがにちょっとカチンときたから
「いいですよ、もうフォンさんなんて知りませんから」
言い放って泉から離れようとするとフォンさんが止めた。
「まあ、まてドリア、面白いことに変わりはないがおかしいとは思わん。今のお前は精霊と会話ができるようになっている。精霊はみな稀人を好む故、手伝ってもらうとよい」
へー精霊としゃべれるんだ...ほえ?
「私精霊としゃべれるんですか!?」
「名をつける前まではそうではなかったのだがな。どうやらその名前がよほど気に入ったようだな」
「私がですか?」
「そんなわけなかろう。女神か精霊王かのどちらかだろう」
やるじゃんフォンさん。さっき笑ってた分は帳消しにしてあげます。
「フォンタナ様にいい名前をもらえてよかったです」
「ぬ?そうであろう!そうであろう!もっと褒め称え崇めるがよいぞアッハッハッハ!」
めちゃくちゃ上機嫌になったなぁ。今なら何でも快く答えてくれそうだ。
「そのー精霊ってどんな見た目してるんですか?」
「彼らは一定の形を持たぬのだ。その精霊が自身の司っているものの範疇なりたい姿をとっている。こればかりは話すよりも見たほうが早いだろう。みな集まってよいぞ」
言うなり周囲から一斉にいろんなのが集まってきた。
普通に人型だったり、なぞの光ってるやつだったり、木や水や石に顔が付いてるやつとかはわかりやすい。みんな3、4センチくらいでちっちゃくてかわいい。
両手を前に出すとみんな乗っかろうとしてぎゅうぎゅうだ。
いろんなのが手一杯に乗っている
「癒されるなぁ...」
しばらくこれを眺めて楽しむことにした。
この物語はどこへ向かっていくんだろうか...
次はいつか