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ドラゴンの頭を持つ、亀のような存在、その名は、

 オレは遺跡を飛び出し洞窟へと戻る。予想通りそこには‘ドラゴンの頭を持つ、亀のような存在’がいた。これのことはこれから‘ドラゴンモドキ’と名付けよう。名前が判明次第、正式名称で呼ぶとしよう。

ドラゴンモドキは、鼻息を荒くして遺跡の方を睨みつけていた。オレが遺跡から出てくるのを待っていたようで、オレが遺跡から出て来た瞬間、歓喜の声を上げ、暴れ回る。


『キターーーーーー!ここに入ったと思って、ここで待っていて正解だったよーーー。‘姐さん’のような人に出会えるなんて今日はなんてラッキーなんだ!へい!そこの彼女!自分の甲羅を思いっきり殴ってくれ!』


 狭い洞窟内で暴れ回るだけでは飽き足らず、ドラゴンモドキがオレの性別に気づいているのことは純粋にすごいと思う。しかし、こいつの言動が意味不明だ。こいつは自分から甲羅を殴れと言っている。こいつはMなのかと冷ややかな目線を送る。そうしたら


『むっ!この視線良い!もっともっとくれ!』


さらに暴れ回る。

手がつけられなくなる前に‘ドラゴンモドキ’を倒しといたほうがいいかもしれない。オレはビームサーベルを抜く。湖とは違いここは地上だ、今度はこいつに対してビームサーベルを振るうことができる。

あいつの回転に合わせ、回転の逆向きにビームサーベルを振るう。ビームサーベルは相手を切り裂くことに成功する。


『痛い!痛い!痛い!だが、痛くない!』


‘ドラゴンモドキ’は三度、痛いと叫んだあと、それ以降は痛くないと言い始める。つまりこいつのさっきの言動からして痛みが快感に変わったしまったから痛くないと言いたいのか。ならここは、


「バカな!ダメージは入っているはずだ!アドレナリンの分泌で痛みを感じずらくなったのか!?」


『アドレナリン?それはどういうものか知らないけど、例え地獄の針山であろうと・・・・・・・、痛くないと思えば痛くない!』


「ただの自己暗示じゃねえか!」


『自己暗示?何を言っているのか分からないが、‘戦うそぶり’を見せたな・・・・・・・」


 ドラゴンモドキは自己暗示で痛みを感じにくくしてから、オレが戦闘態勢に入ったことによりさっきまでとは違い、ドラゴンモドキからすごい殺気を感じるようになった。


『全身鎧を着て武装する女よ!お前が姐さんのように自分を屈伏させてみよ!」


ドラゴンモドキはどうやらオレが戦う姿勢を取るよう誘導していたのかもしれない。よく暴れているところを見ればあいつはオレを先に行かせないように暴れていたように見える。とんでもない食わせ物だ。

今度は逃げるという選択はできない。こちらから攻撃しておいて勝てないからって、すぐに逃げることができるのはゲームぐらいだ。

現実でそれをしたかったらすでに逃げ道をすでに確保済みで脚力に自信があり、どんな状況でもぶれない心が無ければできない。

今はどれも当てはまらない。湖の時とは違い戦えるのだから逃げるという選択はしない!


「行くぞ!‘ドラゴンモドキ’!湖の時は逃げてしまったが、今度は勝つ!」


『誰が!‘ドラゴンモドキ’か!自分には‘姐さん’から名づけられた。‘タラスク’という名前がある!』


タラスクは手足と頭を甲羅に引っ込めて回転してその巨体を生かし突撃を開始した。さっきとは違い引っ込めた場所から炎が噴き出して回転の速さを上げてくる。

この突撃をジャンプして避け、そばを通過するとき、ビームサーベルで切りつける。しかし、さっきとは違い、ビームの刃はタラスクの甲羅を貫通しなかった。


 あの時のはわざと通したのか、あの甲羅は意思次第で硬くなったり柔らかくなったりするのか。まずは戦いながら勝つための情報収集しないとだめか。


 現在、回転中は刃が通らなく横に回避すれば甲羅の穴から出ている炎に焼かれる。思っていたより立体的に動かなければやられる。距離の取り方を間違えてもダメだ。

タラスクの攻撃は攻防一体、戦い方を間違えればそこでやられる。だからといって何もしないわけにはいかない。なぜかこの時、清姫のことが頭をかすめた。清姫は水と木の力を使うことができる。勘と言えばいいのか、何とも言えない感覚が走る。


タラスクはこちらの位置が分かるのか回転していてもこちらをとらえて突撃してくる。そのたびに回避しざま攻撃を加える。やはり硬い甲羅に阻まれ刃が通らない。タラスクはこのままでは埒が明かないと思ったのか戦い方を変えて来た。

回転しての突撃はやめて甲羅から頭と手足を再び出して、口から火炎弾を撃ち始めた。

これをオレは回避する。しかし、連射速度が速いために少しずつだが回避先が潰されゆく。この時、またなぜか‘清姫のことが頭によぎる’。頭を振りこれを振り払う。これを行ったせいで火炎弾が迫っているのに気づかず直撃しそうになる。


「しまった!」


オレは防御の姿勢を取る。再び清姫が頭によぎる。だがさっきとは違い清姫は力を使えと言っているように感じた。オレはなぜかこの時、清姫の力が使えるのではないかと思い。清姫の力は‘水と木’の力をなぜか行使で来た。これにより水の壁を発生させることに成功して直撃を免れる。


『水の壁を発生させますか。これでは火炎弾が効きづらくなる。しかし、火炎弾を受け続ければそんなものは関係ない』


タラスクの言う通りだが、清姫の水と木の力が行使できるのならば、戦いを変えられる!清姫の力を使えば‘水属性と風属性’の魔法が使える。

オレは水属性と風属性の魔法を使い、水と風を身にまとってタラスクに突撃する。タラスクはこれを迎撃するために火炎弾を撃つ。火炎弾はオレへの直撃コースをたどるが風によって細切れに切り裂かれ、水に触れて消火される。これを使い、一気に近づき、そこで神気合一を仕掛けれる。


「神気合一!これでもくらえ!」


すぐそばまで近づき神気合一を使いビームサーベルの出力を上げてタラスクを切る。タラスクはすぐに頭などを甲羅に引っ込めて防御態勢に移行した。

頭を狙った斬撃は回避されてしまう。オレはここで引かず甲羅を狙って振るう。今度の斬撃は甲羅を切り裂くことに成功した。


『ギャァァァァァァァーーーーー!!!』


「効いた!一気に攻める!止めてみろ!」


タラスクに対してオレは息をつく暇を与えぬ速さで切り刻み、最後に洞窟の天井に当たる寸前まで高くジャンプして魔法を使う。


「清姫、お前の力使わせてもらうぞ!水は風により氷結し、嵐となって荒れ狂う!ブリザードサイクロン!」


タラスクはこの魔法によってどんどんと凍っていく。タラスクはブリザードサイクロンの効果範囲を抜けようと足掻く。

だが、タラスクの奮闘虚しく次第に動きが鈍くなってゆく。そして、タラスクは力尽き完全に凍る。そこにオレはとどめの一撃を加える。


「これで戦いは終わりだ!メテオ・ストライク!」


とどめの一撃が凍り付いたタラスクに入った。だが、タラスクはバラバラにならず形を保ったままだった。

イメージした通りならば氷が砕けるように粉砕できるはずだったのだが、うまくいかなかったようだ。

とどめの一撃はタラスクの体をバラバラにすることに失敗しただけでなく。タラスクは再び動けるようになってしまった。


「まだ生きていたか、ならまた戦うだけだ!」


オレは再び戦闘態勢に移行するが、


『降参!降参!さすがにもう戦えない!もう攻撃しないで!』


タラスクは人間みたいに頭を地面つけて降参のポーズをとる。タラスクとの戦いはオレの勝利で終わった。

フリージアはバルバトスの鎧の特殊能力によりタラスクと会話することができるようになった。

フリージアの能力か清姫の能力なのかどちらかの力でフリージアは水と風の魔法が使用可能になった。


フリージアとタラスクとの戦いはフリージアの勝利に終わった。

フリージアはこれからタラスクをどうするのか。


現在の装備

武器:剣:ビームサーベル

頭:自作品の衝撃の兜

体:バルバトスの鎧

腕:自作品の命中のガントレット

足:自作品の命中のグリープ

背中:自作品の一角獣バックパック

その他:マント


現在の清姫の装備

武器:薙刀(応急処置)

頭:欠けた簪

体:傷んだ良家の着物

足:草履


頼光の装備

武器:短剣:ノーザンライト・リッパー

体:ヤマブキ特有の着物にところどころに鎧

足:草履

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