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これからの島の方針と伝説の宇宙の武具の一つバルバトスの鎧の入手へ

 オレは彼女が発生させた異界の門を通り、ついにアネモネ島に戻って来た。

戻り降り立った場所はかつて見たボロボロの教会だった。本当にここはボロボロだ天井や壁に穴が開いていたりする。後で直さないといけないな。

今の時間は夜のようで辺りが暗く星が出ていることが分かる。更に何度も何度も星が落ちるのを見える。

オレはすぐに教会の外に出て空を見上げる。空は星の光が輝いており、大量の星が雨のように降り注いでいた。そうかオレは星降る夜の日に帰ってきたのだな。

感傷に浸りながら流星を観賞していると教会の中から物音が聞こえて来た。


この島にはオレしかいないはずなのにどうして物音がする?


オレは教会の中に入り異常が無いか確かめる。

そこで見たものは、神の像が動き地下への階段が露出していたのだ。そのまま地下を調べるため階段を降りてゆく。階段を下り切った先には一つの大きな扉がそびえ立っていた。


「この先に一体何があるのやら、ワクワクとドキドキが止まらないなぁ、ここで独り言はなんか寂しいが、気合を入れて、さあ行くぞ!」


 オレは扉を開けて中に入る。そして、扉の先の部屋の中の真ん中には前城で見た予言の石板らしき石版が安置されていてさらに奥の壁には地図らしき壁画と何かを示す赤い点が光っていた。

この部屋を調べるため最初に目に入った予言の石版らしき石版を調べた。石版に書かれていた文章はかつて見たとき違い虫食いのところがすべて埋まっていた。


 この世に闇が迫りし時、星降る夜に

異界の門が開き、光の剣を持ちて、真なる勇者現る。

その名はフリージア

その者は魔であり多くの同じ魔と呼ばれる者たちを従え、

伝説の宇宙の武具を身にまとい、

現れた闇を討ち、この世を救い平和をもたらすであろう。


 これが目の前にある予言の石版に書かれていた文章だ。


 オレは異界の門を通り狭間に行った。それから彼女に出会ってしばらく共に過ごしていろんなことを知って強くなって戻ってきた。それがまさか予言されていようとは思わなかった。

真なる勇者ってもしかしてオレのことか、それはあり得ないとして、この世に闇が迫るだけではなく、闇そのものが顕現するのか、何か対策を考えておかないといけないな。

伝説の宇宙そらの武具かどういうものだろう個人的には見てみたいし使ってみたいな。

それにこれを手に入れることができればこの島に人が来るようになるかも、いや、ダメだオレが魔族である以上、人を呼んでもここに来た奴らはオレを倒して武具を手に入れようとするだろう。

なら、同族をここに呼ぶというのはいいかもしれない。

魔族は基本、この世界に居場所が無い。この島をオレたち魔族の居場所にしてしまおう。


 次にオレは予言の石版から離れて壁画へと近づき覗き込む。壁画まるで地図のようだった。地図の一か所だけ赤い点がなぜか点滅していた。

それ以外に何かないか調べる。下の方に文字が刻まれているのを見つけて読み上げた。


「ここに宇宙の武具のありかをここに示すものとする」


 オレが読み上げた後、後ろの方から音が聞こえて振り返る。そこにはさっきの予言の石版が光り出して宙に浮きしばらくそのままの状態を維持した後、ゆっくりと元に戻った。

オレは再び予言の石版を覗き込む。

予言の石版には予言が消えており、また違う文章が刻み込まれていた。


 赤き点が示す場所は悪魔バルバトスの鎧が眠る場所、この鎧が無ければ残りの武具は使い物にならない。真っ先に入手せよ。


 どうやらこの石版と壁画は繋がっているようでオレが壁画の文を読んだことにより起動したようだ。

今、点滅している点はバルバトスの鎧がある所か、場所はここからだと物凄く遠い。

オリーブからずっと北西にある小国、一年の約半分が雪で閉ざされる冬の国、ノースポールにバルバトスの鎧がある。あるんだけどほんと遠いなあそこ。

まず、島を出るために渦潮が収まるのを待ってオリーブに入らなければならない。ここでひと悶着ありそうだ。

無事にオリーブに入れたとして今度は辻馬車を乗り継いでノースポールに向かう。

ここで問題が発生、ノースポールへ行く資金が無い。あのバカ王子がオレに対しての借金を返しているとはとてもじゃないが思えない。

まぁ、バルバトスの鎧を手にれに行こうとしなければいいだけの話だろうが、個人的に欲しいんだよな。


 オレは教会の地下から地上を出る。地上に出た後、神の像はまた動き出し元の位置へと戻る。現在の時間は夜だが、オレはねぐらになりそうなところを探すために教会を後にする。

まずは教会の周りを探索、教会のすぐそばには朽ち果てた屋敷があるだけ、他は湖と木々しかなかった。

この屋敷はかつてここを統治をまかされていた者が立てた屋敷だろう。

さらに周辺を探索したが、木々しかない。どうやらここは森の中のようだ。

次に小さな入り江の元へ行こうとしたが、無意識で教会に行ったせいか道が全く分からん、それどころかよく教会に行けたなオレ。


 やっとのことで入り江への道を見つけて入り江へ向かう。しかし、崖のところへたどり着き、入り江への所まで降りていける坂を見つけたが、肝心の入り江は今の時間が満潮のようなので沈んでいた。


 う~ん。まさかこの島は船を係留させておくような場所が無いとは、たとえ船を入り江に置いておいたとしても次の日には何処かに流されていそうだな。夜になると満潮のせいで完全に断崖絶壁になって抜け出すことができなくなってしまうと、ほんとここは入りづらくて出にくい天然の要塞または監獄だな。


 オレは道を戻り教会に戻った。現在、雨風をしのげる場所が教会の地下室しか存在しないことが判明した。


 オレは今の探索でのこと思い返す。この島には動物がいないこれにより狩りができなくて肉が手に入らない。湖に魚はいそうだが、現在だと食える奴がいるかどうかわからない。後は森に生えている食用の草を見つけるぐらいか。

まとめると現在、雨風しのげるのが教会の地下だけ、食料は森からしかとれない。湖は不明と。

彼女のところで田畑の情報や家畜の飼育方法を集めたけどこのままだと意味が無い。

まずは住人を集めて森をって田畑を耕してその次に家畜を飼育して、後ここで鉱石がとれかどうか調べないと。やることがたくさんあるな。挫けず一つ一つかたずけていこう。


 今日は外は暖かかったので教会の屋根に乗り、流星を見ながら今日は眠りについた。




 太陽は上り朝の陽ざしに照らされてオレは目を覚ました。それから食料を調達しに森に入り、婚約者時代に覚えさせられた食べられるものとそうではないものを区別して食べつつ入り江に向かい今朝の渦潮の状態はどうなのか調べに向かう。


 結果は渦潮は今朝も渦巻いてやはり通れない。入り江は潮が引いてきて僅かだが砂浜が少し海から出ていた。

今日はアネモネ島に足止めを食らうことになってしまった。オレは来た道を元に戻り教会へと入るそこで神の像の目が光っていた。

なぜ目が光っているのか調べるため神の像に触れた瞬間、神の像が光り出して景色が変わりどこかで見たような狭間の景色に似ているところ飛ばされていた。後ろにはアネモネ島にあった神の像あり、前にも神の像が見えた。オレは流されるように前の神の像へと向かっていき、近いづいた瞬間、神の像が光り出して光がオレを飲み込んだ。

光が晴れたと思ったら、そこは教会の天井にオレはいた。そして、下へ落下していった。


「なんで~~~!!!」


オレは訳も分からず、叫びながら落ち受け身を取るのを忘れて地面に激突した。


「痛い、痛い、かなり痛い・・・・」


胸から地面に落ちてしまい体中がかなり痛い、自作品とはいえ鎧が無かったら危なかった。死ななかったことに感謝を。


「いきなり何事ぞ!」

「ふぇ?」


声がしたので顔を上げて周りを見ましたそこにはこの教会に来ていた祈りを捧げに来ていた人と神父とシスターたちがオレを取り囲んでいた。


「え!?人、なんでここどこ?私は確かボロボロの教会にいたはず、え?え?」


 アネモネ島には人はおらず教会はボロボロ、ここの教会はしっかりしていて礼拝しに参られる方も多くいるようです。って違う!前のようになっている。変われ変われ、彼女のように、オレは・・・よし。


「すみまなかった。神の像の目が光っていたので調べようとしたら、こんなところに出てしまって、いったいどこでしょうか」


「あなたキャラが変ですよ。まず深呼吸をして心を落ちつかせてから、私と一緒に事務所までついてきていただけますか」


 ぬお~、やってしまった。ついすみませんといいそうになって最後の方に至ってはどこぞの良家の家でいい教育された奴だよ。もう一度、彼女のように、彼女のように、さらに深呼吸、深呼吸、す~は~、す~は~、よし!


オレは神父に連れられて事務所に案内される。案内されている時、後ろかついてきてくれているシスターから回復魔法をかけてくれて体の痛みが引いていった。その途中で窓から外を見るとそこは雪が積もっていた。


「え!?雪!なんで雪!ここほんとここどこ!?」


 まさか雪を見るとは思わなかった。ほんとここはどこ、目が光っている神の像に触れるとどこかに飛ばされるという何かがあるのか?あぁ~さっきから頭が混乱してる。冷静になれ、ん?今思うと雪が積もっているということはそれだけ寒いはず、今のオレは寒さを感じていない。魔族になると寒さを感じなくなるのか?

それそれとして、事務所で神父に事の説明を要求された。ここでうそをついても仕方がないので自分の身に起きたこと素直に話す。

やはりというかやっぱりというか神父は信じない。

オレも信じられないのに神父も信じられるわけないか。はぁ~、長くなりそうだな。ほんとここはどこだろう。


「あなたの話は本当かどうかはこちらでも調べさせてもらうといたしましょう。それにしてもアネモネ島から来たのですか。

確かあそこは3年前、アネモネ島のすぐそばの国、オリーブから一人の令嬢が罪人としてアネモネ島に送られたという話を聞いたことがありました。

しばらくして勇者と共に世界を救うよう迎えに出向いたときには件の令嬢の姿かたちが発見されず湖か海に身を投げ出して死んでしまったのではと各国では言われていましたが、追放したはずのオリーブだけ令嬢は死んでいないと言っていました。あの国は何かの方法で令嬢の生きているのを知ったのかもしれませんね。

実際に目にすると重武装した上でなめられないよう口調を男っぽくしている方だとは誰も思わないでしょう」


 もう何も言えません。それにしてもオレが狭間にいたときに3年しかたっていなかったとは思いもしなかった。あそこ結構長くいた気がしたけど3年の月日しか流れていなかったのか。さらにこの神父、国外の情報知りすぎじゃね。


「さて、あなたの話は大体わかりました。次にあなたの質問、ここがどこなのかですが、ここはスノーポールのウィンタースウィット村です」


「えっ?今、何て言った?」


「ですからここはスノーポールのウィンタースウィット村です。地図にしますとここになります」


神父はスノーポールの地図を取り出して親切にここがどこなのかそしてどの辺りなのかを教えてくれた。

そこはオレが目指そうとしていたバルバトスの鎧がある場所の近くだった。これで旅費が浮いた。神に感謝を・・・・・・。

でもオレって、今、不法入国しているんだよな。憲兵に見つかる前におさらばしないとやばいな。


「ありがとうございます。それではオレはこの辺でおさらばさせていただく」


「何を言っているのかね。あなたはここで憲兵が来るのを待つのですよ」


うげっ、既に憲兵に呼ばれた後のようだ。ならすぐにでもここから出ないと、オレはすぐに行動を起こした。


「ああ、言っておきますがこの部屋には私が入った瞬間から結界が張ってあります。そう簡単には逃げられませんよ」


それでもオレは逃げるようにして部屋のドアを蹴る。何とけったドアは粉々に砕けて廊下へと出れてしまった。神父もオレもこれには驚いた。神父が自信満々で逃げ道は塞いだと言っていたのにこうもあっさりでられるのだから、


「え~と、それじゃ、さいなら!」


オレはすたこらさっさと廊下に出ていき教会から逃げ、逃げる際ついでにこのあたりの地図を盗んで、そのまま村の外へ出ていった。

オレはそのまま逃げ続けて森の中へと入っていき、身を隠して追手がいないかしばらく待っていないのを確認してから地図をみて現在位置を確かめた後、バルバトスの鎧があると思われる場所へ向かう。


 バルバトスの鎧がある場所は今いるサザンカの森を抜けてすぐそばのツバキ雪山の中にあるアングレカム湖に隠されているとオレは推測してまずは湖の元へと向かった。











「ハァハァ、ほんとあのお方たちはしつこくあられますわ。わたくしの血を飲んでも不老不死になんてなれませんのに。このままだと追いつかれてしまいます。もっと奥へと逃げなくては」


一人の女性が薙刀を持って森の奥へと入ってゆく。少しして女がいた場所に目塞めせき編み笠で顔を隠した者たちが集まる。その内の一人が笠をとり、他の者たちに指示を出す。


「ふふふ、もっと逃げて僕を楽しませてくれ。清姫、ああ僕の愛しき妻よ。お前たちもっともっと妻を追い詰めよ。そして、最後まで追い詰めていた者には清姫つまが持つ龍の血を真っ先に飲ませてやろう。散れ!」


笠をかぶっている者たちはサッとちりじりになって森の奥へ行った女性を追いかける。


「もっと楽しませてくれ。ああ、愛しき清姫つまよ。ふふふははははははははぁはっはっはーー!」


その男は笑い出す。それは得物前にしてただ弄ぶように。

フリージア、スノーポールに不法入国して地図を盗んで憲兵から逃走中

龍の血を持つ謎の女性、清姫とは何者か

そして、清姫を追う謎の集団はいったい?


現在の装備

武器:剣:ビームサーベル

    短剣:ノーザンライト・リッパー

兜:自作品の衝撃の兜

鎧:自作品の天使を狩る者の鎧

腕:自作品の命中のガントレット

足:自作品の命中のグリープ

背中:自作品の一角獣バックパック

その他:マント

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