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第7話 増えた人と魔力量測定

前回から遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。是非読んで下さい。

 半年が経った。俺もスコール様もついに七歳になった。ついでに言うなら、成長して気付いたのだが、俺の容姿が段々前世に似てきていた。

 それにしても、そうか。もうそんなに経ったのか。俺が死んでしまい、そして、転生してから……。

 あっちの家族は元気にしているだろうか……。俺が死んで暗くなっていないだろうか。そして、あいつはどうしているのか……。等々、色々頭に浮かんでしまい、段々ネガティブになっていく。

 やばいやばい。取り敢えず、今は忘れておこう。何せ今日からあれの勉強が始まるからな。


「はい。それでは、今日からは魔法の勉強をして行きますよ」


 父さんの声が庭に響いた。そう、今日からは魔法の勉強がいつもの訓練に加えられるのだ。この日をどれだけ待ち望んだことか。魔法の存在を知らされてから、俺は何度か両親の目を盗んで独学で魔法を修得しようとしたら、その度に母さんに勘付かれて止められた。今日という日がどれだけ楽しみになっていたのか。想像に難くないだろう。


「いやっほう!やっと魔法が使えるぜ!!」

「フフフ。楽しみですわ。ね、アデリナ」

「はい。お嬢様」


 ……突然だが、今の所でおかしいと思った人はいるだろうか。いるだろうな。何故エリザ様とアデリナさんが加わっているのか。


 それは単純なことで、二人も俺達と一緒に勉強することになったからだ。



  ◆◆



 初めて出会ったあの日から、二人はかなりの頻度でこっちに来るようになった。しかし、俺達にも都合というものがある。休日はまだしも、平日は基本勉強やら実戦訓練やらで忙しい身である。休日は大丈夫なのだが……。

 という訳で両家の大人組が話し合った結果、俺達は四人で勉強をすることになった。幸いにもあちらの二人もこちらと同じ様に勉強をしていて、進み具合も同じ位で途中参加でも問題無かったので、調整する必要もなく、とんとんと物事が進んでいった。

 座学に関しては、基本的な事はしっかりと身に付いていたので、問題は特に無かった。問題があるとしたら、実戦面だ。

 模擬戦を何度かやってみたのだが、


「ふう……」

「まあ、こんなものですね」

「つ、強いのですね」

「まったく歯がたたかなかった……」


 俺達二人が圧勝していた。まあ、これは当然の結果だな。子供の内はよっぽどの事がない限り、身体能力が、それも腕力に関しては男の方が有利だからな。よっぽどの怪力なら、男の俺達とまともに渡り合えるとは思うが……。

 と、俺がそんな事を思っていると、


「このままでは終われませんわ……」


 エリザ様が言ってきた。

 …………………………えーと、はい?

 突然の言葉に俺もスコール様もキョトンとした。


「ですから、このままでは終われませんわと言いましたの!何度でも挑戦することに決めましたわ!」


 エリザ様の突然の大声に俺達は黙って顔を見合わせ、そして察した。このお嬢様は負けず嫌いなのだと。


「ね!アデリナ!」

「はい!私も負けてばかりでは、レイアス家の使用人を名乗る訳にはいきません。何度でもやらせていただきます!」


 訂正。お嬢様だけじゃなく主従揃ってだった。


 その後、宣言通りに何十回、何百回と模擬戦をするはめになった。その甲斐もあって、最近は俺達に勝てないにしても、良い勝負が出来る位にはなっていた。これにはエリザ様は笑顔になって喜んでいた。どうやら一方的にやられなくなった事に満足したようだ。その反面、アデリナさんはしかめっ面のままだ。勝てないのが不満みたいだ。

 そんな風に半年間を過ごしながら、今日に至った。



  ◆◆



「さて、まずは魔法についての基礎知識ですが、属性や階級、相性等についてはちゃんと覚えていますね」

『はい』


 父さんは先生のような口調で俺達に訊いてきた。俺達はそれに揃って答えた。

 父さんは一度頷くと、


「よろしい。ではまず皆さんがどの属性を使えるのか調べます。これを見て下さい」


 そう言った父さんの手には、一つの水晶があった。特に飾りも何も付いてない普通の水晶だった。それを目の前のテーブルに置いた。


「これは、魔水晶と呼ばれるアイテムです。この魔水晶に触れ、魔力を流すと、対象の人物の名前と魔力量や使える属性を判別してくれる術式が組まれています。ではまず私からやりますね」


 父さんが魔水晶に触れる。そうすると、魔水晶が赤、緑、黄、白色の順番に大きな光を放った。俺達は咄嗟に手で目を覆った。

光が止むとそこには、


 俺達の目の前の空中にはモニターのようなものが表示されていた。


  ティーダ・クレイ

 魔力量:1000000(AA)

 属性:火・木・雷・光


 と出ていた。


「はい。見ても分かる通り、この魔水晶に魔力を流した人物、つまり私の情報が表示されました。これは誰がやってもこうなります」


 へえ~。こんな感じになるのか。

 ………………ってあれ?


「あの~、ティーダさん?」

「ん?何でしょうか?エリザさん」


 ここで、エリザ様が手を上げて父さんに質問した。


「無属性の場合はどのように表示されるのでしょうか?」


 それは俺も思っていたことだ。無属性の魔力色は使う魔法によって変わるものだったはず。水晶には魔力の色が最初に表示されるのだから無属性はどうなっているのだろう。


「ああ。無属性ですね。無属性はこの魔水晶では分からないのですよ」


 分からない?何でだ?

 俺達は四人とも頭に?マークを浮かび上がらせて首をかしげていた。


「実はですね。この魔水晶には無属性だけは測れないような術式を組んでいるのです」

「それは何故ですの?無属性も一緒に測ればよろしいのではないのでしょうか」


 エリザ様が再度訊いた。


「無属性だけは少し特殊なのです。知っているとは思いますが、無属性の魔法は回復や補助を行います。ですが、その種類は多すぎるのです。ですから無属性には無属性専用の魔水晶が必要になるのです。今日のところは他の属性しかやりませんが、いずれやることになります。分かりましたか?」

「はい」


 エリザ様が返事をするのを見て、父さんは一度頷いた。

 そして、俺達の目の前に魔水晶をもう一つ取り出して、テーブルの上に置いた。


「これから皆さんの魔力量調査を行います」


 と宣言してきた。俺達はおおーと拍手した。


「それでは、まずはエリザさんとアデリナさん前に出て下さい」

「はい」「ああ」


 先にエリザ様とアデリナさん達から計測するようだ。

 二人はそれぞれ魔水晶の前に立った。


「それでは、魔力を流して下さい。イメージすると、体を井戸に例え、その中から水を汲み上げて出すといった感覚です。試して下さい」

「「分かりました(わ)」」


 二人は父さんのアドバイスを聞き、少し考えた後に、魔力を流した。

 その瞬間、


「きゃ!」

「うわ!」


 さっきの父さんより数段小さいが光った。色的には、


 エリザ様:緑、うすい水色、黒

 アデリナさん:赤、茶、白


 といった感じだ。そして、魔水晶に表示された二人の魔水晶と属性は、


  エリザ・レイアス

 魔力量:3600(D)

 属性:木・氷・闇


  アデリナ・シルス

 魔力量:1500(E)

 属性:火・土・光


 だった。


(これは……、どうなんだ?さっきの父さんが基準になっているせいで、二人の魔力量が少なく見えてしまう)


 俺は困惑の顔になった。それは他の三人も同様だったようで、三人とも俺と同じような顔になっていた。


「ふむ。二人とも、しっかりと魔力をお持ちになっているようですね」


 俺達が変な顔になっている所に父さんがそんな事を言ってきた。


「父さん?」

「ん?ふふ。そうでしたね。四人はさっきの私の魔力量を見ていたから、この結果に戸惑っているのですね。お二人の魔力量は、アデリナさんは大体貴方達の年代の子供の平均位ですよ。エリザさんは高いですね。才能有りです」


 という、父さんの言葉に俺とスコール様は成る程と頷いた。

 エリザ様は才能有りと言われた事に満面の笑みになっていた。逆にアデリナさんはこれ以上ないって位悔し顔になっていた。おそらくだが、主人より魔力量が少ないのを気にしているのだろう。


「アデリナさんも、そう悔しがらなくても大丈夫ですよ。魔力は鍛えたり、年を重ねるごとに成長していきますから」

「!! ………そうですね。頑張ります!」


 父さんのフォローによってアデリナさんの顔が明るくなった。

 すると、アデリナさんは俺の方にやって来て、


「頼む! こうなったらシンだけが希望だ!」

「……は?」


 いきなりで反応に困った。アデリナさんが俺の手を掴んでそんな事を言ったせいで。

 そのアデリナさんは、


「あ…。す、すまない!」


 俺の手を握っているのに気付いて、顔を赤くしながら手を離した。


「いえ、別に良いのですが、いきなりどうしたのですか?」


 俺がアデリナさんに訊くと、


「あ、いや。やはり従者としては主人より劣るのは駄目だと思ってな。私は無理だったが、シン。貴方ならばと思って…」


 全く………別に劣っていても良いと思うけどな。まあ、期待されてると思っておくか。


「取り敢えず頑張ってみますよ」


 俺はそうアデリナさんに言うと、魔水晶の前に立った。


「ふふ。それではシンとスコール様もやりましょうか」

「はい」

「おう」


 そして、スコール様も魔水晶の前に立った。


「それでは、魔水晶に魔力を流して下さい」


 俺達は魔力を流し込んだ。

 すると、魔水晶が突然、


  ピカッ ピカッ


 二つとも父さんの時よりも激しく輝いた…その場にいた全員が手で目を覆った。しかし、俺は何とか色を確認出来た。その色は、


  俺:赤、青、茶、緑、灰、うすい水色、黄、白

  スコール様:赤、青、茶、緑、灰、うすい水色、黄、黒


 だった。そしてすぐ後に、


  パリンッ パリンッ


 魔水晶が同時に割れる音がした。


 そして、光が止んだ。俺達が割れた魔水晶を見てみると、そこには俺達の結果が出ていた。


  シン・クレイ

 魔力量:測定不能(EX)

 属性:火・水・土・木・風・氷・雷・光


  スコール・グライド

 魔力量:測定不能(EX)

 属性:火・水・土・木・風・氷・雷・闇




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