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プロローグ

改訂版投稿しました。是非読んで下さい。

 日本のとある家、そこでは、ある一人の青年がパソコンを操作していた。


「ええっと…。俺の受けた所は…、んで俺の番号はっと……。…………無い……」


 どうやら何処かの入試の合否を確認していたようだ。そして、落ちたようだ。

 青年は暫く落ち込んでいたが、


「はあ……。…よし。落ちちゃったもんは仕方ない。また来年頑張るか!」


 何とか立ち直ったようだ。それでも、若干無理をしているように見える。


「よしっと。気分転換にトレーニングにでも行くか。今日はバイトも無いし」


 青年はパソコンの電源を消すと、着ていた部屋着からジャージに着替え始めた。外に出るようだ。

 そして、青年は下駄箱から自分の靴を取り出すと、鍵を閉め、外に出ていった。



  ◆◆



 俺の名前は、伊東信助。先ほどから青年と言われていた奴だ。入試に落ちて、絶望を振り払おうとしている浪人生だ。今はランニングコースの途中にある橋で黄昏れている所だ。……誰に言ってるんだろうな。俺。


「はあ…。もう諦めた方がいいのかな」


 などと、さっきから負の感情しか湧いてこない。気のせいか俺の周りの雰囲気も重くなっている気がする。

 だが、ふと俺の頭には俺を応援してくれる家族の顔と幼馴染みの顔が浮かんできた。


「……は! そうだな。まだ家族が応援してくれてるんだ。それに、あいつも頑張っているしな。俺も頑張らないといけないな」


 よーし! と、俺はまた気合いを入れ直し、走り出した。俺が橋を渡り終えた。そこで、俺は気付いていなかった。いや気付けなかった。走りながらこれからの事についての考えに没頭していたせいで…。

 後ろから乗用車が迫っていた事に…。



  ◆◆



「が…! ッゴホ、ゴホ…! くっそ……。何があったってんだよ!」


 俺が目を覚ました時、辺りは凄い事になっていた。俺は全身血まみれで、橋の手すりにもたれかかっていた。俺の近くには、橋の終わりの部分の電柱にぶつかった状態で止まっている一台の乗用車があった。成る程な。俺はあれに当たって飛ばされたみたいだな。そんで、手すりにぶつかったと。良かった…。下に落ちなくて…。

 俺が一安心していると、


「パパー。ママー。起きてよー」

(!! …やばい! あの車に乗っている運転手と助手席の人気絶してる)


 声が聞こえる方向を見ると、そこには、運転席と助手席で頭から血を流している男女の大人とその後ろの席から二人を揺すっている女の子がいた。

 俺は再度辺りを見回すが、元々人通りも車通りも少ないので、誰もいなかった。

 くそっ。と、俺は舌打ちし、痛む体を何とか振り絞って車に向かった。幸か不幸か近くだったので、それほど力を使う事なくたどり着いた。窓が割れていたので、そこから鍵を開け、まずは助手席の女性を抱え上げた。


「ママー。ママー。起きてよー」

「君も早く出るんだ!」

「(ビクッ)! ……うん」


 後部座席にいた(娘だろう)五歳くらいの女の子にも声を掛け、一緒に外に出た。

 何とか安全な距離まで離れると、女性を降ろした。女の子は女性に近付くと、また声を掛け始めた。


「次は父親の方だな……グ!」

(やばい……。痛みがまた……。後少しだけもってくれよ…)


 痛みを感じ始めたが、体を無理矢理動かし、男性の救出に向かった。車を見てみると、煙が出て、火が点いていた。やばいな。早くした方がいい!

 俺は何とか車に近付いて母親の時と同じようにシートベルトを外し、背中に手を回して肩を貸す状態になった。流石に抱えるのは無理があったのでやめた。


「よし!後は……。……!」


 一、二歩歩いた所で、足が動かなくなった。くそっ。こんな時にダメージが出てきやがった。やばい。非常にやばい。何とかしないと。このままじゃ二人とも危ない。せめてこの人だけでも…。

 俺がそう思っていると、


「そこの君! 大丈夫か! 今行くぞ!!」


 偶然通りかかった車から出てきた人が、こちらに向かって来ていた。良かった。これで二人とも…。


 バキ パチ


 背後の車の方から何かが折れる音と火花が爆ぜる音が聞こえた。その音が聞こえた瞬間、俺は男性をおもいっきり投げた。男性は丁度来ていた人の所にいった。

 次の瞬間、俺は後ろから何かがぶつかった後、俺は何かに押されるように倒れた。

 

(ああ…。これは死んだな。すまない…。父さん、母さん、姉さん。そして、優奈。先にいってしまって…)


「信助!!」


  ドン!!


 そして、意識が暗転する直前、知っている声と爆発音を聞きながら俺は意識を失った。



これからは週一、二回で投稿出来ればと思っています。感想・評価、その他誤字脱字や意見がありましたらお願いします。

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