友達ほしいな☆ユースィリア
ユースィリアだよ~!
みんな元気~?
わたしはね、ものすごくいまおねむです。
でもでも前回いい忘れちゃったことがあったの。だからそれについて報告するために起きてるんだよ~。偉いでしょ?
ということでまあ、みんな聞いてくれ~。
なんと!実は!
わたし転生者なのです~。
すごいでしょ。ついでに言うと頭は平常だからね~?心配ご無用!
なになに~?いつもおかしいって~?
気のせい気のせい。細かいことは知らんぷり~。
ま、とにかくわたしは転生しました!
いや~、前の世界はここと違って魔法なしの科学的世界だったんだよ。だからね、生まれたときはちょっとビックリしたんだよね~。
けど、どうやらわたしって適応能力が高かったみたいでね、いまではもうすっかり異世界生活満喫しちゃってます!
と、言いたいところだけど。
なんでわたしってボッチなの~?あ~り~え~な~い~!
わたし口下手でもコミュ症でもなんでもないよ?ほんとだよ?
ただね、声をかけただけでみぃんなビクついて逃げちゃうの。ひどいよ~。
友達ほしいな、ユースちゃん。
ってなわけで、今回はちょっとこえをかけてみます!
じゃ、いくよ?まずはふわふわのピンクのかみのやさしそうなあの子から~。
「あの、」
「なぁに?ってひゃうっ!ドールちゃん!?い、い、いったいなんの用で?」
「あ、えっと、その...いっしょに教室まで行けたらなって...」
「ごめんなさい!用事ができました、スミマセン!」
「あ...。」
と、いうわけです。
マッハで彼女は去っていってしまいました。なぜに?
そろそろと視線を泳がせて、まわりのひとを見渡してみたら、みんな肩をピクリとうごかして顔をうつむけにしてしまいました。
ほんとうになんで~!
...うぅっ。泣きそうだよ~。
怖い顔をしているわけでもないのにどうしてですか~。だれか、おしえてよ~!
ユーィリアの願いもむなしく、席による都合でどうしても距離の近くなる座学をぬいて、ユースィリアの半径1メートル圏内にはぽつんとしたクレーターがあいてるのでした。かっこ泣。
ところで、ドールちゃんてなんぞや?