はじめまして~
ここ、リューゼクタ国にあるリューゼクタ学園には、注目される生徒がいる。
そのうちのひとり、ユースィリアがこのお話の主人公。で、すなわち。
わ・た・しだよ~。
こんばんわ~。
リューゼクタ学園はね、10才~18才の通う6年制の学園です。あれ、6年制なのになんで年齢はバラバラなのかって~?それはね、この学園には入学試験があるからなの。10才~12才までがうけられる春の試験は、魔法の特性やらなにやらが必要とされててね、まあ要するに実力カモンなとこなのです。それでね、その人生で3回だけの試験で受かったひとたちが入れるところがここなので、始まりの年齢がね、上は12才、下は10才になるの。だからだよ~。
高校みたいに何度でもチャンスがあったらいいのにね、この世界ったらけっこんてきれいき?とやらがやたらめったらお早いのぉ~。そのせいでチャンスがこんなに少ないの!?ってものすごく最初はビックリしたんだ~。
でもね、あとから聞いたら他にも学園はい~っぱいあるんだって~。
だけどね、国立のここはレベルが高めで将来の安定性が高いから人気なのだとか。
ま、とにかく。そんなところにわたしは通ってます!
授業は選択科目だからけっこう楽しいんだ~。
あ、そうそう。
最初のクラスから数えてね、わたしは3学年目のFクラスに通ってるよ~。ちなみに、クラスは成績順でA からはじまってFは一番下位なの。のびのびしてても大丈夫だから気楽だよ~。
ふにゃあぁあ。
ね~む~た~い~。
わたしの席ってね、窓側だからひざしがぽかぽかであったかいの。なんだかね~、ふわふわして猫の気分がものすごくわかるの。にゃあ。ふわわわぁ。ねむいの。おやすみなさ~い。
「...リ、ア。...ユーィリア。おい!ユーィリア起きろ!」
どれぐらいたったかなぁ。パッコーンって音がしたかとおもうと、頭にいきなり衝撃が。うう。せっかく気持ちよぉく眠っていたのにぃ。
顔をあげたらぷんぷん般若顔のダヤス先生がいた。
「先生...。」
「なんだ。申し開きがあるなら言ってみろ。」
「おやすみなさいです~...。スゥ。」
頑張って起きたけどやっぱり限界。と、いうわけで。ユーィリア、ふたたび夢の世界に行ってきま~す。
「はぁ?っておい、おい!寝るなよ、おい!ユーィリアーーー!」
いつもの光景にもう笑いよりも呆れが出てしまうF組の教室。このあとダヤスはユーィリアを起こそうとあの手この手を使ったけれど、時間終了!タイムアップ!無情にも授業終了の鐘の音はひびくのだった。
かくして。鐘の音とともに起床したわたし、ユーィリアは、このあとぴくぴく米神を浮かび上がらせたダヤス先生に引きずられて職員室行きになったのでした。チャンチャン。
と、いうわけで。
みなさんもうお気づきかな?
わたし、ユーィリアはものすごく注目をうけています。
おもに、リューゼクタ学園の超問題児として、ね。