5.おとぎ話から始まる旅たち(1)
むかし むかし せかいをまもっていた
かみさまと
せいれいと
りゅうおうがいました
だいちをまもる
せいれいのなまえは “イフティナ”
はなのような かわいいおんなのこの
すがたをしているせいれいのなまえ
うみをまもる
かみさまのなまえは “アークル”
かがやかしいエメラルドいろの
こうらをもつ ウミガメのすがたを
しているかみさまのなまえ
そらをまもる
りゅうおうのなまえは “ザルクルフ”
じゅんすいなまっしろいの
うろこをもつ りゅうのおうさまのなまえ
しかし ながらそのすがたを
みたひとは ほんのわずかしかいません
なぜならかれらは ひとのすがたをして
いつまでもそばで まもっていた からです
あるひのこと
ひとりのみこがしんでしまい
それにより かみさまとせいれいとりゅうおうは
おおげんかをしたのです
うみは あらしとなり
くさばなは かれ
たつまきもやむことは なかったのです
ふと せいれいイフティナは
きがづいたのです
たいようにてらされ のびのびしていた
くさばなが なくなっていることを
ふと かみさまアークルは
きがついたのです。
きれいだったうみが よごれている
ふと りゅうおうザルクルフは
きがづいつたのです。
おおくのせいぶつが しんでいることを
イフティナとアークルは
こうかいしました。
なんてことをしてしまったのだろうかと
しかし
りゅうおうだけは
うらみました。
こうなったのは
おまえたちだと
そして
たくらんだのです。
このせかいをわがものにすることを