表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第一部完結】雪割草の咲く頃に  作者: BIRD
白鳥の乙女と森林保護官

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/82

第5話:白鳥に噛まれると地味に痛い

 白鳥は衰弱していたが食欲はあるらしい。

 風人がしばらくして様子を見に行くと、置き餌を完食していた。


「良かった、食べてくれたね。お皿は片付けておくよ」


 言葉は理解していないだろうと思いつつ、風人は話しかける。

 黙って動き回るよりも、話しかけながらの方が多少は緊張が和らぐ。

 森の動物たちの治療保護に慣れた風人は、それを心得ていた。

 相変わらず警戒しているようだが、白鳥は風人をじっと見つめ続ける。

 それは、危害を加えてくる相手か否か見定めようとしているのだろう。



 3日ほど経つと、白鳥は食事の時間を覚えて待っている様子が見られ始めた。

 それはいいのだが、まるで急かすように風人の手をを噛むのが困ったところだ。

 白鳥に噛まれる痛さは、例えて言うなら洗濯ばさみで挟まれて引っ張られるような感じ。

 傷にはならないが、地味に痛い。


「痛っ、噛まないで。今あげるから」


 噛まれながら中身をこぼさないように、広げたペットシーツの上に食器を置くと、白鳥はすぐに食べ始める。

 パンが好みのようで、いつも真っ先に食べる。

 目の前で食べるようになったものの時折チラチラと風人を見るので、警戒は続いているようだ。


「君のゴハンを奪ったりしないから、落ち着いて食べるといいよ」


 風人は白鳥が食事を終えるまでその場に座り、身体を動かさないように気を付けた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ