表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/24

第9話 迷宮オーガ

ゴゴゴ……

 迷宮の奥から振動が伝わってくる。

 床がわずかに揺れる。

「やっぱり地震じゃないよな?」

 俺が言うと、レンが首を横に振った。

「魔物」

 リラも真剣な顔をしている。

「かなり大きいです」

「嫌な予感しかしない」

 その時。

 暗闇の奥から、巨大な影がゆっくり現れた。

 ズシン。

 ズシン。

 重い足音。

 そして姿が見えた。

 身長は三メートル近い。

 灰色の肌。

 筋肉の塊のような体。

 手には巨大な棍棒。

「……」

 俺は思わずつぶやく。

「これ絶対強い」

 その瞬間、文字が浮かぶ。

迷宮オーガ

Lv18

HP:220

力:45

防御:30

スピード:18

特徴

迷宮の中層に生息する大型魔物。

非常に高い腕力を持つ。

棍棒による攻撃は致命的。

「致命的って書いてある!」

 俺はツッコミを入れる。

「やばいやつじゃん!」

 オーガは俺たちを見る。

 そして。

 ニヤッと笑った。

「笑った!?」

 リラが言う。

「知能があります!」

「いやそれ怖い!」

 オーガが棍棒を振り上げる。

 そして。

 ドン!!

 床を叩きつけた。

 衝撃が走る。

「うわ!」

 俺はバランスを崩す。

 レンが叫ぶ。

「散れ!」

 俺たちは左右に飛ぶ。

 棍棒が再び振り下ろされる。

 ドゴン!

 石の床が割れた。

「威力やばい!」

 レンが矢を放つ。

 シュッ!

 オーガの肩に刺さる。

 だが。

 オーガはほとんど気にしていない。

「硬い!」

 リラが魔法を放つ。

「ライトボルト!」

 光が直撃する。

 オーガが少しよろける。

 今だ。

「転生網!」

 俺はスキルを発動する。

 光の網が広がる。

 バサッ!

 オーガの体を包む。

 だが。

 次の瞬間。

 ギギギ……

 オーガが力で網を引っ張る。

「え?」

 網が歪む。

「ちょっと!」

 リラが叫ぶ。

「力が強すぎます!」

 オーガが棍棒を振る。

 ドン!

 網が揺れる。

「破られる!」

 レンが矢を連射する。

 シュッ!

 シュッ!

 シュッ!

 オーガの動きが少し止まる。

 リラがさらに魔法を撃つ。

「ライト!」

 光が爆発する。

 オーガが膝をついた。

「今だ!」

 レンが叫ぶ。

 俺は全力でスキルを維持する。

「捕まれ!」

 網が締まる。

 ギュッ。

 オーガが暴れる。

 迷宮が揺れる。

「頼む!」

 そして。

 パンッ!

 光が弾けた。

 オーガが消える。

 ピロン。

Lv17になりました

「……」

 俺は息を吐く。

「勝った?」

 リラも驚いていた。

「倒しましたね」

 レンは静かに頷く。

「強かった」

 俺は床に座り込む。

「いやほんと」

「入口の難易度じゃない」

 すると。

 オーガがいた場所に、何かが残っていた。

 小さな黒い石。

「魔石?」

 リラが拾う。

「はい」

「しかも高品質です」

「やっぱり強敵ドロップ」

 その時だった。

 また。

 俺のスキルが反応した。

 ピロン。

 ──転生網が共鳴しています。

「まただ」

 レンが聞く。

「奥か?」

「うん」

 迷宮のさらに奥。

 暗闇の先から、また光が見えていた。

 どうやら。

 この迷宮は。

 まだまだ終わらないらしい。

「帰れる?」

 俺が聞く。

 レンは短く言った。

「まだ探索」

「ですよね」

 迷宮の奥。

 そこには、まだ知らない何かが待っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ