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第15話 街に魔物襲来

ギルドの外が、やけに騒がしい。

 さっきまで普通に酒を飲んでいた冒険者たちが、次々と立ち上がっている。

「おい、本当か?」

「迷宮から出たって?」

「魔物が街の近くまで来てるぞ!」

 俺は思わずミリアを見る。

「迷宮って……外に出るの?」

 ミリアは少し緊張した顔で答えた。

「まれにあります」

「迷宮の魔力が溢れると、魔物が外へ出ることがあります」

「いやいや」

「それ普通に大事件では?」

 リラも真剣な顔になっていた。

「迷宮暴走の前兆かもしれません」

 レンが立ち上がる。

「行く」

「え、行くの?」

「魔物」

「倒す」

 ……まあ、そうなるよな。

 冒険者だし。

 俺たちはギルドを出た。

 外の通りはすでに騒然としていた。

 兵士たちが走り回っている。

「城門を閉めろ!」

「冒険者は東門へ!」

 人々も避難している。

 俺たちは東門へ向かった。

 城門の上には兵士が並んでいる。

 その向こう。

 街の外。

 草原の向こうから――

 魔物が来ていた。

「うわ……」

 思わず声が出る。

 かなりの数だ。

 兵士が叫ぶ。

「来るぞ!」

 魔物の群れが近づく。

 俺のスキルが反応した。

ゴブリン Lv3

ゴブリン Lv3

ゴブリン Lv4

「ゴブリンか」

 リラが弓を構える。

「数が多いですね」

 レンは剣を抜いた。

「問題ない」

 いや、数多いけど?

 その時。

 さらに後ろから大きな影が現れた。

 俺のスキルが表示する。

オーガ Lv12

「いや待って」

「オーガいるんだけど」

 リラの顔が少し引きつる。

「普通、外には出ません」

「だよね?」

 兵士が叫ぶ。

「弓隊、構え!」

 矢が一斉に放たれる。

 ゴブリンが数体倒れる。

 でも、まだまだ多い。

 ゴブリンたちが城門へ走ってくる。

「来る!」

 レンが前に出た。

 ゴブリンが飛びかかる。

 レンの剣が一閃。

 ゴブリン Lv3

 倒した。

「速っ」

 俺が言うと、レンは普通に答える。

「遅い」

 いや、ゴブリンの方がね?

 リラの矢が飛ぶ。

 ゴブリン Lv4

 命中。

 ゴブリンが倒れる。

「ユウトさん!」

「前!」

「はい!」

 俺も剣を抜く。

 ゴブリンが突っ込んできた。

 振り下ろす。

 手応え。

 ゴブリン Lv3

 倒した。

「おお」

 意外といける。

 でも問題は――

 後ろのオーガだ。

 オーガ Lv12

 ゆっくり歩いてくる。

 体がでかい。

 完全にボスだ。

 周りの冒険者もざわつく。

「オーガだぞ」

「外で出るなんて聞いたことない」

 兵士が叫ぶ。

「上級冒険者は前へ!」

 レンが言った。

「行く」

「え?」

 もう行くの?

 レンは走り出した。

 オーガに向かって。

「ちょっと!」

「待って!」

 俺とリラも追う。

 オーガがレンに気づいた。

 巨大な腕を振り上げる。

 振り下ろす。

 ドンッ!

 地面が揺れる。

 レンは横へ回避。

 剣を振る。

 オーガ Lv12

 腕に傷。

「固い」

 レンが言う。

 そりゃそうだ。

 その時。

 俺のスキルが反応した。

 頭の中に感覚が広がる。

 転生網。

 何かが繋がる。

 そして表示が出る。

連結反応

分体同期

「え?」

 俺は思わず声を出す。

 レンの動きが見える。

 リラの視界も。

 なんだこれ。

 まるで三人が繋がったみたいだ。

「ユウト?」

 リラが驚く。

「何かした?」

「いや」

「俺も分からない」

 でも。

 分かる。

 オーガの動き。

 次の攻撃。

 全部見える。

「レン!」

「右!」

 レンが瞬時に動く。

 オーガの攻撃を回避。

 そのまま足を斬る。

 オーガ Lv12

 大きくよろめく。

 リラが矢を放つ。

 オーガ Lv12

 目に命中。

 オーガが咆哮する。

「今!」

 俺は走った。

 剣を握る。

 オーガの胸へ。

 思い切り突き刺す。

 オーガ Lv12

 ――討伐。

 巨体がゆっくり倒れた。

 ドォン。

 静かになる。

 周りの冒険者が言った。

「……今の」

「新人だよな?」

「オーガ倒したぞ」

 リラが俺を見る。

「今の」

「何ですか?」

 俺も正直に答える。

「分からない」

「でも」

「何かが繋がった」

 レンが短く言った。

「スキル」

 どうやら。

 俺のスキルは。

 思っていたより――

 変な能力らしい。

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