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プロローグ

 人里離れたウェブオニクスの山道に、一人の男がいた。

 彼は長身であり、身に着けた藍色のマントと、その銀色の髪とが、見る人に深い悲しみを感じさせる。


 その男は、山頂を目指して歩いていた。


 しばらく進むと、巨大なアルマジロのような動物が目に入った。その獰猛な生物に気がつかれたくないのか、彼は迂回路を選択した。


 岩ばかりの山頂にたどり着いた男は、その中央に座り、何かを呟きはじめた。そうして、一通り呪文を唱え終わってしまうと、立ち上がり、山麓に引き返した。


 帰る途中、行きと同じく巨大アルマジロに出くわした。しかし、今度は道を変えることなくそれに向かって行った。その生物は彼を見つけ襲い掛かってきたが、彼がそのことを気にかけた様子はなかった。

 

 男は、アルマジロの目の前に手をかざした。落ち着き払った、ゆっくりとした動作だった。


 怪物は地響きを立てて倒れた。うめき声ひとつ上げなかった。


 彼は怪物のすぐ脇を通り抜け、先へと進んだ。


 男の背後で、光の柱が立ち上がった。それは、山の頂から昇っているように見えた。

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