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料理人プリコジンのワグネル戦記  作者: バッシー0822


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第17章:血の徴兵(バフムートの肉挽き機)

52:バフムートへの集中と強固な陣地

場所:ウクライナ東部 バフムート戦線


プーチンの戦略転換により、東部戦線、特にバフムート周辺は、両軍の主力が激突する「肉挽き機(Meat Grinder)」と化しました。


バフムートは、ウクライナ軍が2014年のドンバス戦争以来、長年にわたって構築してきた、塹壕、地下トンネル、堅固な都市防衛陣地が組み合わされた鉄壁の要塞でした。正規軍が多大な犠牲を払っても突破できないこの強固な陣地に対し、プリコジンはワグネルの全戦力を投入することを決断しました。


プリコジン(幹部に): 「ショイグとゲラシモフの無能な正規軍は、『鉄の壁』に頭をぶつけている。我々は、『人間』という、最も安価で、最も消耗の効く『資源』を使って、壁に穴を穿つ。」


53:刑務所での「血の契約」

プリコジンの「元ごろつき」としての経験と、裏社会での繋がりが、ここで発揮されました。彼は、ロシアの刑務所システム全体にアクセスし、前代未聞の「リクルート作戦」を開始しました。


プリコジンの「異例の条件」:


契約期間: 6か月間のワグネルでの兵役。


報酬: 危険手当と高額な給与(通常の兵士よりも高額)。


究極の特典: 半年間の生還をもって、全ての犯罪記録を抹消し、無罪放免とする。


この提案は、長期刑に服している、生きる希望を失った犯罪者たちにとって、「人生をやり直す」ための唯一無二の「血の契約」でした。彼らは、前線での高い死亡リスクを知りながらも、「自由」という報酬のために喜んでプリコジンの招待に応じました。


犯罪者たちの動機: (鉄格子の中で朽ちるより、半年戦って自由になる方がマシだ。どうせ、失うものはもうない。)


プリコジンは、彼らを「使い捨ての波」として、バフムートの最前線に投入する非人道的な戦術、「波状攻撃」を確立しました。


54:正規軍からの非難と功績の独占

プリコジンの囚人リクルートは、国際社会から激しく非難されましたが、最も強く反発したのは、ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長率いるロシア正規軍でした。


ショイグ(憤慨してプーチンに): 「ウラジーミル!あのプリコジンは、国家の刑罰システムを私物化している!軍の規律も、ロシアの威信も無視している!」


しかし、プーチンは正規軍の不満を無視しました。なぜなら、プリコジンの戦術が「結果」を出し始めていたからです。


ワグネルの囚人兵たちは、高い犠牲を払いながらも、正規軍が膠着していたバフムートの陣地を少しずつ、確実に突破し始めました。この戦果は、プーチンの「影の料理人」としてのプリコジンの価値を、再び絶対的なものにしたのです。




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