2話「異世界転生そして、レモン電球作るか…」
目を開けると知らない天井が見えた。
「あれ?俺は死んだんじゃ……?(あう?あうあ?)」
黒谷は言葉を喋ろうとするが、上手く発音できない。
さらに、横を見ると若い男女がいる。
「お前の名前は『コノハ』だ」
「コノハ?誰だそれ?(あう?あうあう?)」
上手く喋れないおかけで全然伝わらない……
ーー
この世界に転生して5年たった。
「さて、ついに電気に手を出すか……」
コノハは5歳になったが、これまでずっと科学実験をしてきた。
・2歳までにこの世界の本という本(ほぼ絵本)を読み漁り言葉と科学について調べてきたが、科学に着いては何もなし。ただただ、この世界の言葉を習得した。
・3歳の頃に瓶の底で作った自作虫眼鏡で黒い紙を燃やしたり、井戸のポンプを作ったりした。
・4歳の頃は塩の結晶を作ったり、色の変わるハーブティーの実験をした。
だが、これまでやってきた実験に関しては全て魔法だ、という事にされてしまい、小さい未来の天才魔法使いという異名まで付いてしまった。
そこでコノハはついに電気に手を出すことに決めた。
「どうやって電気を生み出すか……」
コノハはママ特性のおやつの、クッキーを食べながら考えていた。
簡単に電気を作り出すには、ひとつは下敷きを使った静電気反応、ひとつはレモンなど柑橘系の果物を使った電気……小学生でもできるものだ。
本当なら電球、バッテリー作って光らしたりしたいが、まず、電球作るのも今現在は不可能。
静電気程度なら下敷き……下敷きまずこの世界にねぇ……
なら最後のレモン電球……電球は無理でも竹を蒸したやつなら行けるかな……Dr.ST●NEでもやってたし……多分行ける!
というわけで電気実験はレモンで反応を見ることになった。