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裏政府残党の最期

警告・New Age Beginningの続編であるために先にオリジナルを刮目せよ。そして本編に突入くれたし。

裏政府の巨大な地下格納シェルターの中、ホログラムの有沢と年配の男は別の部屋に移動して人一人は余裕で入れる水槽が配置されたスーパーコンピューターの前にいた。

「水槽に入っているのは新人類ミュータント培養溶液だ。早速この機械で君の体を造ろう」

年配の男はそそくさと準備を始めている。

「ちょ、ちょっとまってくださいよ!僕にはまだ新人類ミュータントになる心積もりが出来ていません!」

ホログラムの有沢はいつにない焦りの表情になった。

「君のDNAなら大丈夫だ。心配するな"帝国”の信号プログラムで動く奴隷になることはない。それに体がなけりゃ不自由だろ」

年配の男は有沢の言い分などお構いなしにスーパーコンピューターを起動している。

「そりゃそうですけど・・。わかりました!やってください」

ホログラムの有沢は覚悟を決めたのか断念したのか諦めムードだった。

「それじゃ始めるぞ。それからこの装置の扱い方がうる覚えでねぇ・・。間違ったらごめんよ」

年配の男は酒をグイッとひとくち飲み意を決してキーボードを叩いた。

「勘弁してくださいよぉーー!」

ホログラムの有沢にはあるまじき悲鳴を上げた。

「冗談、冗談。本当に分からなくなったら裏政府の役員さんに聞くよ」

年配の男の部屋の背後の片隅にロープで縛られた年老いた裏政府の役員である科学者達がいた。

「余計に不安ですよ」

ホログラムの有沢は一段と不安を煽った。

「ところで・・、僕の孫娘の話をしてもらえませんか・・」

ホログラムの有沢は急に真顔になり真面目な話を持ち出した。

「その前に君のお子様が母親の母体から消えたのだろう。知っているよ。私にとって情報は筒抜けさ。しかし安心したまえ誰にも漏らしてはいないさ。胎児が母体から何の音沙汰もなく消えるという事例は日本のみならず世界各国で頻繁に起こっていた。その赤ん坊達は何処に行ったのか?それは分からない・・もしかしたら本当に宇宙人の仕業かもしれんな・・」

年配の男は忙しなくキーボードを叩きながら返答した。

「私の妻は・・、私達の胎児が消えたのは裏政府の基地があると言われた"ドラゴントライアングル”の海域で不思議な世界に迷い込んだ時に突然起こったのです」

ホログラムの有沢は事の展開を話した。

「宇宙人の住処・・?海の中の霧・・?宇宙人の姿は宇宙から来たバクテリア・・?幻覚を発生させるガス・・?荒唐無稽な体験だが、あの海域ではあっても不思議ではない。遥か昔には伝説のアトランティス大陸があったとも言われている。もしかしたら何かのタイミングで次元を超えた世界に迷い込んだのかもしれんな。もし宇宙人が未知のバクテリアだとしたら、古代の昔から培った何万ものその死骸が幻覚を呼ぶ有毒ガスとなり現在いまの表の世界に充満している可能性もあるな・・。おぉ、凄い凄い。君の体が水槽の中で異常発育しているぞ!」

年配の男は宇宙人の姿を頭の中でイメージを展開させた。

「それで孫娘は・・」

ホログラムの有沢が要点の話を聞こうとしたその時・・。

「二人とも!お前達の好き勝手にはさせないわ!」

突然、小佐井蛍子が赤い顔をして部屋のドアをこじ開け入ってきた。背中には年配の男に撃たれた重症を負い、壁に体を支え息も絶え絶えだ。

「私は一度人間爆弾として死んだ。もう一度同じ死に方をしてやる。だけど今度はねぇ、私の体はこの基地と連動しているのよ。皆んなもろとも跡形もなく木っ端微塵に吹き飛ばしてやるわ!」

小佐井蛍子は床に倒れ込み赤い顔が体全体に広がった。それはよく見ると体内から燃えだし発火していたのだ。

「やばい!有澤くん覚悟はいいか!君の姿は子供のままの段階だがそうも言ってられん!ホログラムよりよっぽどマシだろ。DNAを注入させるぞ!」

年配の男はエンターキーを叩き装置が唸りを上げた。

「お前達もロープを解いてやるからさっさと逃げろ!」

年配の男は年老いた裏政府の科学者達に言った。

「あなたも逃げてください!」

子供の姿の有澤が水溶液の中から叫んだ。

「私は小佐井蛍子こいつの後始末をしてから行く!幸い此処にもタイムマシンがあってね。何処に行くかは運まかせだが、君が入っている水槽と直結させておいた。あとは幸運を祈るよ」

年配の男は半分死ぬ覚悟だ。

「最後に孫娘は何処に・・」

子供の姿の有澤がタイムワープに掛かり体が透けていく。

「両親を探す旅に出ていると思うよ。あと君の孫娘さんと私は大昔の通信ゲームで知り合ったんだよ。パスワードは"New Age Beginning”だ。それで孫娘が何処に居ても会話が出来ると思うよ」

年配の男は推測ばかりでものを喋った。

子供の姿の有澤は水槽から消え、年老いた裏政府の科学者達も逃げ出し、後に残ったのは年配の男と爆発寸前の小佐井蛍子の亡骸だった。

「娘よ・・。お前には不憫な思いをさせたな・・」

年配の男は小佐井蛍子の体を抱き寄せ涙した。そしてスーパーコンピューターは火花を上げ、各部屋では爆発が起こり火の海と化していった。また運悪く"鉄十字聖道会”の司教が起こした海底火山の影響で地震が起こり裏政府の格納シェルターは地中深く埋もれていった。


・・つづく。

この物語のようにならぬよう、皆さま良いお年をお迎えください。

次回は10日にお会いしましょう。

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