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005 ヒロイン大活躍 その1

初日は複数話投稿いたします。

「お待ちなさい!」


 これまで周りから聞こえてきたの野太い下品な声ではなく、野に咲く花のように凛とした声が辺りを一喝した。


 呪いの効果が終わって体が動くようになった俺は顔を上げていた。


 (ヒロイン来たーっっっ!!!!)


 そこには美の化身かと見まごうような美しい女の子の姿があった。

 金色に光るサラサラの髪の毛。ショートボブに纏めた頭には青色に煌めくヘアバンド。人形かと思うほどに整った顔立ちで、中でも青い目はとても綺麗だ。

 青色の胸鎧を身に着けているので実際の胸囲に関しては分からないが、背丈は小柄で、きっと胸も小柄(鎧の形状から類推)。青色のロングスカートをはいているため、そのおみ足を拝見することは出来ないが、きっと美しいに違いない。


 (異世界転生序盤はいくつもの展開があるが、主人公がピンチの時に何故かヒロインが颯爽と現れて窮地を救う展開は少なくない! もちろん窮地を脱した後は恋愛関係に発展すること間違いなし! 尽くすタイプなのかツンデレタイプなのか初見では分からないけど、美少女なのでどちらでもウェルカムだ!)


「やーっ!」


 俺は我に返った。どうやら彼女の事を見つめすぎ&妄想が行き過ぎていたようだ。

 気合の入った声と共に彼女は跳躍し、俺とアマゾネス達との間に割って入ったのだ。


「もう大丈夫です。安心してください」


 振り返る彼女。キラキラと後光が差している。圧倒的な存在感と神聖感。

 救いの女神様(俺のヒロイン)の登場によって、俺の心の不安は一蹴された。

 

「なんだぁ、男みたいなちっこい女じゃねえか。そんなナリで俺達と戦おうってのか」

「戦いは見た目では決まりません。彼を置いて去るというのなら命までは取りません」


 救いの女神様(俺のヒロイン)と悪党たちが言葉を交わしている。


 (すごく綺麗な声だ。あんな声で俺の名前を呼んでくれたり、照れたりツンしたり、あんなことやこんなことをしてくれたり!)


 緊迫する局面だが、俺の心の中はすでにピンク色でいっぱい。これまでフラれまくった俺に初めての彼女が出来るかも、という思い込みでいっぱいで――


 だから気づかなかったのだ。


 ――ガザザザザザザ


 音がしていたのに気付いたのはその後だ。

 救いの女神(俺のヒロイン)の体に大きな蛇の牙が付きたてられた後。


 俺の目の前で巨大なトラックほどもある太い胴体を持った巨大蛇が、彼女の腹に牙を突き立てて宙へと持ち上げていた。

お読みいただきありがとうございます。

超スピード展開の割にヒロイン登場は第5話。この調子でいけば4機のロボットの合体は前代未聞の16話になりそうですね!(嘘

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