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044 恐怖の盗賊ギルド

本日は2話分公開しています。こちらはその2話目となります。

1話目を読んでいない方はこの上の「前へ」から1話目にどうぞ!

 哀れ偉そうな人(ギルドマスター)に指の皮一枚を軽く切られて、血を垂らしている盗賊ギルド職員? の方。

 俺はその方の血を指に付けて、契約書羊皮紙に血判を押した。

 盗賊初心者に優しいギルドだなぁ。


「さぁ、契約は成った! もう抜けられないぜ? 抜けるには二つ。300万ガルド(3000万円)を支払うか、お前の命を捧げるかだ!」


 もう一度契約の説明をしてくれるなんて優しいな。条件はブラックだが。


 そうして俺の盗賊ギルドでの修行の日々が始まった。


 ここからは修行回になるのだが、昨今は修行回は流行らないので割愛させていただく。

 だが、さすがにそれでは読者様が俺が強くなったと認識できないので、印象的な出来事だけをお伝えしようと思う。


 まずは、アンジーが斬首になりました。

 まさかあのアンジーが官憲に捕らえられるなんて、という激震がギルド内に走ったのが衝撃的だった。


 ちなみにアンジーとは俺の教官。やたらスパルタで、盗賊に必要なのかよ、ってくらい腹筋を鍛えさせられた。本人は凄腕の女盗賊で、盗賊ギルド内でも一二を争う凄腕だ。


 基本的に盗賊っていうのは小柄で手先が器用な男性が多いのだ。

 女性は体がでかいから目立つし、力こそパワーなので、細かい作業には向かない。本来なら盗賊には不向きの女性だが、そこはスキルでカバーされる。

 【暗視】【開錠】【隠密】、このあたりのスキルを取得できれば盗賊としてはかなりの腕前だ。女性はそれが出来る。

 だが男性はそれらスキルを得る可能性はほとんどない。基本的に男性がスキルを覚えるのは童貞を失った時の1個で、そのときもクソスキルと言うのが万人だ。血のにじむような努力をして習得したとしても【目を細めるとこれまでの生涯で一番視力が良かった状態になる】【針金の強度が1.3倍になる】【下駄をはくとカランコロンならなくなる】くらいを会得できるかどうか。

 つまりまあ、男の子はスキルに頼らず技術を磨こうねってことだ。


 スキルを使う女盗賊は女盗賊の教官としては適任でも男盗賊の教官としては不適なんだよ。

技術を見て盗む、が出来ないからな。鍵穴に手を触れて【開錠】スキルを使うだけでなんでも開けてしまう。男たちが同じことをできようはずもない!


 とはいえ、俺に割り当てられた教官はアンジー教官だけ。スキル以外の部分で学べるところを学び取って行った日々。

 教育代だとか言って、無理やりに搾り取られたこともある。闇夜だから大丈夫とか、ここは人が来ない部屋だからとか、仕事の現場でやるのはよして欲しい。野外プレイはいつ人に見つかるかが気がかりで出すどころじゃない。後々知ったのだが、教官は気配察知で周囲の状況を掴んでいたらしいけどな。


 まあその彼女が、俺と同じく初心者盗賊見習の男を逃がすために掴まって、そして処刑されたのだ。


 「盗賊はハートだ。ハートが強くなきゃ盗賊はやれねえ」が口癖だったな。その言葉は全然理解できなかったけど、面倒見がよかったのはよかった。男達は皆搾り取られていたけど。


 もう一つ。盗賊ギルドの掟の一つに「物を買うな。買うくらいなら盗め」があるんだが、ギルドメンバーの主食となっている、ぬるぬる芋(山芋、長芋に酷似)の調達方法が栽培だった。下っ端は食料調達(農業)ばっかりやらされる。「足腰の修業を兼ねてるんだよ」と故アンジー教官は言っていた、力仕事はパワーのある女性にやってもらいたい。


 まあそんなような修行を経て、俺は一人前と認められて、晴れて盗賊を名乗ることを許された。

 盗賊を名乗るってどういうことだよ、って思うかもしれないが、盗賊ギルドお墨付きの盗賊ってことだな。

 今の俺はただの村人がなる素人盗賊とは違うぜ!

お読みいただきありがとうございます。

修行回は伸びないって聞きますからね。そういうわけで1話でパワーアップが完了です。

皆様ついてこれていますでしょうか。

次回、盗賊のスキル(テク)と幸薄女侍が激突!

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